副作用が少ない漢方薬には、うつ病にも効果があるものも
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昨今副作用が少ないとされている漢方薬が、大変なブームになっています。漢方薬とは、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせで作られている薬です。漢方薬はうつ病などの精神疾患の改善にも効果があるといわれています。
筆者は、体内の「気」のバランスが崩れ、うつ病や自律神経失調症などが現れ、辛い思いを感じていました。筆者の場合、通常のお薬と併用し服用して、2〜3カ月で症状が和らぎました。
まずは漢方クリニックへ行きましょう
薬局でも気軽に手に入りますが、筆者はクリニックへ行って生薬を調合して頂きます。内科などの病院と同じく問診票に記入します。筆者の通ってるクリニックはお茶がサービスで頂けて、待ち時間を雑誌を読んだりしてのんびりと過ごします。
順番が来て先生の問診です
漢方クリニックでは、「四診」と呼ばれる問診、お腹、舌、脈を先生に診て頂き、症状により生薬の調合書が作られます。筆者の場合、肩こり、冷え、めまい、頭痛、下痢、嘔吐、不安感、不眠などのうつ症状です。通常の心療内科・精神科のお薬を服用している場合は必ずお薬手帳を持って行き、医師に見せましょう。
漢方薬の種類
筆者の場合、上記の症状に合わせて、次の漢方薬が処方されました。
・加味逍遥散(カミショウヨウサン) 効能:冷え、生理不順、更年期障害
・清暑益気湯(セイショエッキトウ) 効能:倦怠感、食欲不振、消化不良
・抑肝散(ヨクカンサン) 効能:神経の高ぶり
・竜胆瀉肝湯(リュウタンシャカントウ) 効能:排尿痛、残尿感、陰部のカユミ
・半夏白朮天麻湯(ハンゲビャクジュツテンマトウ) 効能:めまい、頭痛、吐き気
・半夏瀉心湯(ハンゲシャシントウ) 効能:吐き気、嘔吐、下痢
・桂枝人参湯(ケイシニンジントウ) 効能:消化不良、頭痛、動悸
処方を受ける場合、向精神薬との飲み合わせがあるので、必ず薬局で説明を受けましょう。
その他の生薬
筆者が処方を受けた以外に次のような漢方がうつ病に効果があるといわれています。
・軽度のうつに 香蘇散(コウソサン)
・中等度のうつに 半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)、加味帰脾湯(カミキヒトウ)、柴胡加竜骨牡蠣湯(サイコカリュウコツボレイトウ)、半夏厚朴湯(ハンゲコウボクトウ)
・重症のうつには 甘麦大棗湯(カンバクタイソウトウ)、十全大補湯(ジュウゼンタイホトウ)
筆者は漢方薬のクリニックや薬局でズラリと綺麗に並んだ薬材のガラス瓶がまるでインテリアのように見えて、そこにいるとほっとくつろげるようで何故か好きなのです。祖父は昔、漢方薬の卸しを商っており、押し入れに大きな鹿の角があって、幼い頃怖いような不思議な気持ちで眺めていたのをかすかに覚えています。漢方薬好きは、祖父の血の流れがあるからでしょうか...。
漢方薬について筆者の体験を交えてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?漢方薬にはたくさん種類がありますので、皆さんが漢方薬を購入する際は、薬局、ドラックストア、病院などで貴方の状況に合わせて購入しましょう。