精神障害を持つ人の働き方と障害者雇用
暮らし 仕事出典:Photo by Cherrydeck on Unsplash
私は強迫性障害という精神障害を持っています。仕事をしたくても精神障害の症状に悩まされ、思うように仕事や日常生活を送ることができていません。そこで、障害者が仕事を働きやすくなる「障害者雇用」について書いていこうと思っています。
障害者雇用とは
会社や民間企業には、障害者を雇用するべき人数が定められており、民間企業では雇用全体の2.2%、国や地方公共団体では雇用者全体の2.5%、都道府県等の教育委員会では雇用者全体の2.4%が義務づけられています。そして、障害者雇用を受けるには「障害者手帳」を持っている必要があります。これは精神障害者だけでなく、身体障害者、知的障害者も該当します。
また、障害者が仕事に就く際に、オープンとクローズの2種類の働き方があります。このうち、オープンが障害者雇用の対象になります。
オープンとクローズの違い
障害者が働くには、オープンとクローズの2種類の働き方があります。
オープンは自分がどのような症状の障害かを開示した状態で働くことを指します。
メリットは、症状を会社に伝えているため、配慮を受けやすく、病気による負担を減らせることです。また、苦手なことやできないことを理解してもらうことで、仕事がしやすくなりす。さらに、障害者雇用や障害者枠の対象になります。
デメリットは、一般求人に比べて障害者枠の求人は少なく、就職活動の範囲が狭いことです。また、同じ会社員に障害者として見られることがあります。気になる方は検討する必要があると思います。他には障害の内容によれば、軽作業をすることが多くなり、自分がしたい仕事ができない可能性があります。
逆にクローズは、自分が障害を持っていることを開示しない場合を指します。障害者雇用の枠は使えず、一般求人から仕事に就くことになります。
メリットは、一般求人での就職になるため、オープンに比べて就職しやすく、自分のしたい仕事に就きやすいことです。
デメリットは、障害を会社に伝えていませんので、仕事で疲れて障害の症状が悪化しても、適度な休息が取れない可能性があります。当然、会社の配慮などなく、自分の苦手なことや、できないことをお願いされてれも、仕事を引き受けて対応しなければなりません。
私が思うこと
私自身は、仕事をするのに負担がかかりにくいオープンの方がいいと考えています。自分の症状、状態を知ってもらえることで、会社内で仕事仲間とおたがいに働きやすいからです。もちろん、障害者だからと嫌な扱いをされるかもしれません。しかし、クローズで誰にも打ち明けられずに、症状が悪化して仕事ができなくなったり、日常生活に支障がでるのはもっと嫌です。家族や周りの人達に迷惑をかけてしまうのは申し訳が立ちません。
まとめ
現在コロナウイルスの流行により、就職活動が厳しくなっています。特に、障害者雇用は年々応募者数が増え倍率が高くなっています。しかし、自分自身が働きやすくするためには、障害者雇用の方がいいと私は考えています。このコラムを読んでいる方も、自身の障害や症状を考えて、自分の一番したい就職内容や仕方を考えてみてください。そして、このコラムがみなさんの就職活動に少しでもお役に立てれればうれしく思います。
参考文献
【障害者枠・一般枠のメリット・デメリット - ウェルビー】
https://www.welbe.co.jp