軽度知的障がい者が傷つく言葉
暮らし 知的障害出典:Photo by Elice Moore on Unsplash
私は軽度の知的障がいがあり、自分の感情をうまくコントロールするのが苦手です。さらに苦手なことやできないことも多いので、周りに迷惑をかけてしまいます。
そのときに「これだけはいってほしくない」と思う言葉がいくつかあります。
「なんでこんなこともできないの?」「前にもいったよね?」
ぼーっとしていたり、やる気のないときにいわれるのは仕方がないですが、障がい者も社会生活を送るのに一生懸命なので、それをいわれるとツラいです。
「できないから障がい者なんだよ!」とはっきりいえたら少しは楽になれるのかもしれません。
「みんな○○してるよ」
「みんなこうしてるから」「みんな頑張ってるよ」などの言葉はみんなと同じようにできない私にはツラい言葉です。
自信を無くしてしまい、自己肯定感がどんどん低くなってしまう原因になります。
「もっと頑張れ」「やる気が足りないんじゃない?」
人にもよりますが、ほとんどの知的障がい者は、頑張っていると思います。
昔にアルバイトしていた職場で、レジ打ちがなかなか覚えられなくて、怒られてしまい、そのとき1日中ヒールで立っていて疲れていたこともあり、片足に体重を乗せて立ってしまいました。
そこまで、大げさに態度が悪かったとは今考えてもとても思えませんが、私の些細な行動もイライラしたのだと思います。
そのときの私の頭の中は、目の前の業務に必死でお客様もいなかったことから、足元まで気を遣えていませんでした。
決して怠けていたわけでも、ぼーっとしていたわけでもないのですが、社会人としては失格だったのかもしれません。
どうすればいいのか分からない……
母には「頑張りすぎるから疲れる」「もっと肩の力を抜いて、適当に」と言われるのですが、適当が分からないのです。
学生時代の勉強は理解するまで質問し、覚えるまで反復するシンプルな方法だったので、なんとか悪目立ちせずに学生生活を送れていました。
しかし、仕事では人より理解するのに時間が掛かる私のために、何度も時間を割いて教えてくれる人はいません。自宅で復習をしても、日々の業務にヘトヘトで内容もなかなか頭に入りませんでした。
そして大急ぎで取ったメモなので、見返しても意味の分からない落書きのような内容だったのです。
まとめ
知的障がい者はやる気がなくぼーっとしているのではなく、不器用なのを知ってもらえたらと思います。しかし、障がいの有無関係なく、やる気のない無気力な人ももちろんいるので、その見極めが難しいです。
仕事は結果を出して社会の役に立ってこそ成り立ち、どうしてもできる人が評価されるのは、仕方のないことです。
ですが、知的障がい者も生きていかなくてはいけません。少しずつでもいいので、自分のできることを増やして他者と共存していけたらと思います。
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