救急処置の基礎〜もし倒れている人がいたら…
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いきなりですが、急に道で倒れている人を見かけたらあなたならどうしますか?ほとんどの方は「助けないと、、、。でもどうしたらいい?」ってなると思います。今日は、もし倒れている人の意識がない場合の対処法をお教えします。
救急車を呼び、AEDを用意します
救急車が来るまでにできることをします。AEDはコンビニやマンション、公園など、意外に身近に設置されているので、その事故現場から近い場所から持ってくると良いでしょう。
AEDの使用方法ですが、音声が流れますので指示に従いましょう。AEDをつける部位は、その患者さんの体の大きさや年齢によって異なります。0~5歳は胸の真ん中と背中で、6歳以上は右鎖骨下と左脇下につけます。
呼吸があれば気道確保を
呼吸がある時は『気道確保』をします。気道確保とは呼吸に必要な酸素の通り道である気道の閉塞を解除することにより、窒息を予防し呼吸管理を行うための処置です。
気道確保の仕方は下記の順番で行います。
①仰向けに寝かせる。
②右手で顎の先端を持ちます。左手でおでこを持ちます。
③顎を挙上させる。
呼吸がなければ胸骨圧迫と人工呼吸を
呼吸がない時は『胸骨圧迫』と『人工呼吸』をします。胸骨圧迫は30回行います。肘を曲げずに両手で力強く抑えつけましょう。人工呼吸は2回行います。気道確保しながら行いましょう。これを救急車が来るまで続けましょう。
このような場面に出くわした時にマニュアル通りに行うのは、とても難しいので思い出せなくなるのは仕方ありません。かといって何もしないのは一番よくありません。特に呼吸をしていない人は1分の遅れが命を左右するので行動を起こすことは大事です。そして、一人で行うのは相当疲れるので誰でもいいので助けを求めましょう。「私がAEDを探してきますから、あなたは救急車を呼んでください」というように協力しながら取り組むと、とても効率的で助かる確率もかなり高くなるでしょう。