心と体に優しいおやつで症状も改善
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皆さん、甘いおやつは好きですか?心と体に優しいおやつとは何でしょう。それは、脳や体に負担がかかりにくく、精神的な安定をも手助けしてくれるおやつだと思います。また、最近はやりの色々なフードムーブメント、例えばマクロビオティック、ビーガン、オーガニック、ローフード…とは何なのでしょうか。それぞれに健康哲学がありますので、説明していきます。
フードムーブメントの様々
マクロビオティック(マクロビ)
桜沢如一氏(1893~1966)が考案した、日本の伝統食を基本として穀物・野菜・海藻などを主とする食事法です。欧米を中心に広まったマクロビオティックですが、起源は日本だったんですね。「暮らす土地の旬のものを食べる」「自然の恵みを残さず丸ごといただく(皮や葉も)」という二大原則があります。
ビーガン
まず、ベジタリアンと一口に言っても様々で、基本的には肉を食べない食生活を指します。ですが、セミ・ベジタリアンの人は少しなら食べたり、卵は食べる、とか乳製品は食べるベジタリアンなど色々あります。その中でもビーガンは、純粋菜食主義者とも言われ、肉はもちろん、魚介類・卵・乳製品・蜂蜜・昆虫も全く口にしません。
オーガニックフード
オーガニックフードは有機農産物とも呼ばれます。生産には「2年以上、禁止されている農薬や化学肥料を使用していない田畑で生産」「遺伝子組み換えでない種苗を使用」「原則として農薬・化学肥料を使用しない(30種類ほど使用できる農薬もある)」という決まりがあります。
ローフード
生食とも呼ばれ、食材を生で食べることにより酵素や栄養素を効率よく摂取できる、という考え方です。19世紀にアメリカの医師たちによって提唱された健康哲学がベースにあります。ローフードの実践者の中には、摂氏48度以下なら加熱しても構わないと考えたり、動物性食品を食べる人もいます。
心と体に優しいおやつとは
食べ物に関してあまりに神経質になると、逆に心が辛くなる…というのも本当だと思います。ですが、白砂糖やバターたっぷりのお菓子はたまに食べるだけにしておいて、普段は植物油や化学的に精製されていないお砂糖を使ったお菓子を食べておくと、心にも体にもよいです。(ちなみに、植物油を原料にしていますが、マーガリンは体に悪いとされています。)白砂糖の害はご存知の方も多いと思いますが、代用としてはきび砂糖、てんさい糖、メープルシロップなどがあります。これらは、市販のお菓子の多くに使われている白砂糖よりも、吸収が穏やかで血糖値の上下も少なく、ミネラルもたっぷりで脳と体に優しいです。もちろんお料理にも使えます。粉も、全粒薄力粉なら小麦の表皮や胚芽のミネラル・食物繊維がそのまま摂れます。
おすすめのレシピ本
最近では、コンビニでも自然派食材を使ったお菓子が売っていますね。また、特別な日のためにこだわりの焼き菓子屋さんを見つけるのも楽しいと思います。ここでは、ご自分でも作ってみたい、そして、たくさん食べたいという方におすすめの本を紹介します。
「くり返し作りたい“自然おやつ”」オズボーン未奈子著
オズボーンさんは、マクロビオティックやベジタリアンに影響を受けつつも、「無理なく、できることを」というスタンスの食生活を送られています。白砂糖以外の砂糖や、植物油、豆乳を使った簡単で素朴なお菓子のレシピ集です。
「かんたんお菓子」白崎裕子著
白崎さんは、オーガニック料理を好きな人なら知らない人はいない!(かも)というくらいの人です。このレシピ本は、マクロビ、ビーガンにも対応していて、豆腐を使ったり、チーズの代わりに酒粕を使ったりするレシピが載っています。
心と体と食は深くつながっています。体に優しいおやつは、心にも優しいです。皆さんそれぞれに合ったおやつが見つかって、症状の改善にも役立ち、生活が豊かになることを願っています。
参考文献
マクロビオティックの基本
http://www.chayam.co.jp
女性の美学
http://josei-bigaku.jp
マイナビフレッシャーズ
https://gakumado.mynavi.jp
Natural House
http://www.naturalhouse.co.jp
日本リビングビューティー協会
http://www.rawfood-kentei.com
ローフード wikipedia
https://ja.wikipedia.org
オズボーン未奈子著『くり返し作りたい゛自然おやつ”』マイナビ/2010年
白崎裕子著『かんたんお菓子』WAVE出版/2012年