もし自分がうつ病にかかったら~社会に復帰するヒントは?
仕事これからお話するのは、おそらく私が数年前にはとても予測もしなかったことで、近年私が転職活動の失敗が原因でうつ病を発し精神障害者になった体験談です。
自分と向き合う
現代社会でストレスはつきものです。職場環境に馴染めない、仕事がはかどらない、人間関係に悩む等理由はたくさんあります。そんな時、気分の落ち込みや、やる気が起きないなど心に赤信号が灯ります。私の場合、離職してから再就職を目指して就活をする時に心の不調をまず感じました。これがうつ病になる原因の始まりだったのです。ハローワークに通い続け、何十社応募しても不採用通知が届く日々が続きました。心のストレスや不調は誰しもが経験するものです。しかし気分が落ちこむことが長く続くつづくとそれが憂うつな状態になり何をしても気分が晴れず、自分を責めたりもします。がんばりすぎる、それがうまくいかずストレスを溜め、精神や体調面のバランスが崩れてしまったのです。精神的に大きな負担を抱え込んだ状態で自分と向き合った時、ひとりでは解決ができないと思い病院で受診することになったのです。
あせらないことが大切
うつ病は、主に病院やクリニックの精神科や精神神経科といわれている医療機関で対応しています。 診察では主治医が「どのような症状がどのくらい続いているか」や「それがどのような経過をたどっているか」等、患者さんの状態を聴き取ることからはじまります。うつ病と診断されたとしても、患者さんのすべてが同じ治療法や同じ投薬になるわけではありませんので、そこはひとりひとりに合った治療法を選択していきます。大切なことは、私が主治医とよく相談をして治療を受けることで自分の今の精神状態や悩みをあらためて整理することができた事です。具体的な治療法は、月に1回の通院で薬物療法を行います。薬の服用を開始しながらその時の状態で薬を調整していきます。
私は通院しながら早く治したい、早く仕事に復帰したいという強い思いを抱いていました。しかしうつ病の回復には一般的に時間がかかるものとされています。うつ病の程度や患者さんの置かれている状況によっても異なりますが、大事なのはあせらないことです。あせって仕事への復帰を急ごうとする人もいますが無理は禁物です。そこで主治医からの助言で就労移行支援所というものがあることを知りました。
就労を目指して
さっそく就労移行支援所に行って体験受講することにしました。就労移行支援は、障害者総合支援法で定められた障害福祉サービスのひとつです。就労したい障害のある人が職業訓練を行うだけでなく、就職支援から就職後の職場定着支援までの支援を受けられるのが特徴です。
通所するにあたり、まずは事業所に定期的に通所することが大事です。そして、就労するために必要なスキルや社会人としてのマナーを身に付けるためのプログラムに参加します。さらに個別支援計画書を作成し今後の目標を立てます。訓練が進むと職場体験実習に行く機会もあります。
障害の個人差はありますが、「就労を目指す」という目標はともに訓練を受ける仲間と一緒なので、モチベーションが上がります。私も就労を目指して現在、古今奮闘中です。
私が精神障害者になってから初めていろいろな制度があることを知りました。障害者就労移行支援事業所や就労継続支援A型、B型事業所、自立支援、障害者年金等。まだまだ力になってくれる場が世の中にはあるんだと気づかされました。
参考文献
うつ病の原因
http://www.cocoro-h.jp
うつ病 こころとからだ
http://http://utsu.ne.jp
就労移行支援とは
http://www.kaien-lab.com