発達障害がある私の自己分析のコツ~就職を目指して自己分析を楽しもう!
仕事時間が経つのは早いもので、猛暑の夏が過ぎて秋が来たかと思ったら、今はもう冬になろうとしていますね。北の国から白鳥がやって来る季節になりました。私も“白鳥”になれるよう就職を目指して頑張っております。就労移行支援やハローワークの職員から、自己分析が就職活動で最も大事だと言われますが、「自己分析」と言われても、ピンと来なかったり戸惑う方も多いのではないでしょうか?以前の私もそうでしたが、今回は私なりに気づいた自己分析のコツについて書いていこうと思います。
「〇〇だからもうダメだ」は度外視
発達障害がある私は「自分を客観視できていない」と言われることが多かったのですが、「自分を客観視しなさい」と言われても、それがどういうことなのか、ちっともイメージできませんでした。ですから、自己分析と言われても全くのお手上げ状態でした。そして、仕事がうまくいかず、発達障害と診断された去年の今頃は、何が自分に向いているのか全くわからなくなっていました。失敗続きのために「自分には何一つ適性がないのではないか?」とすら思いました。そんな状態の中で就労移行支援に通所し始めましたが、何か月もかかったものの、まずは自分の足枷になっている思い込みやトラウマを取り除くことが大切だと気がつきました。結論から言えば、「やりたいことがあるけど、もう年だからダメだ」とか「恥ずかしいから封印しよう」とか「求人数が少ないから諦めよう」などと考えることは、自己分析をする上で不用です!「現実を見ていない」などと批判されても、まずは度外視することをお勧めします。なぜなら、自己肯定感が低いまま自己分析を試みても、自分の可能性を狭めていくだけだからです。まずは、自己肯定感を高めることから始めるべきでしょう。くれぐれも、不安な気持ちを抱えたまま自己分析を試みないでくださいね。自己肯定感を高める方法については、「発達障害がある私の自己肯定感の高め方」のコラム記事を参考にしていただけたらと思います。
成功要因こそ分析しよう
今でこそ「自己肯定感を高めよう」と偉そうに言っている私も、友達や就労移行支援のスタッフからは「ネガティブ過ぎる」とか、「自分に厳し過ぎる」と言われていました。どんな作業に取り組んでも、必ず失敗やダメだった所ばかりを振り返っていました。うまくいった時ですら自分のダメだった部分を探そうとして、見つからないと不安になる始末でした。改善したい一心でしたが、当時は自分のことを認めていなかったために、今思えば、まるで自分で自分の揚げ足を取るようでした。けれども、もし他の人に揚げ足を取られたら、気分が良くないものですよね?「他の人からされたら嫌なことを、自分が自分自身に対してやってしまうことで、自分を傷つけないようにして欲しい」と、声を大にして言いたいです。
自分へのダメ出しに終始していたある時、就労移行支援のスタッフから「上手くいった時こそ、どうして上手くいったのか成功要因を分析して欲しい。自信につながるし、作業が安定してくるから」とアドバイスを受け、半ば半信半疑でやってみました。最初はなかなか自分の中でのプラスだった部分を見つけることが難しかったですが、それをやっていくうちに、少しずつ得意分野がわかってきて、自分に向いている仕事を見つけられるようになりました。何より、自信がついて精神が安定したので、視野が広がり、以前は一つの視点からしか見ていなかったのが、複数の方向から自分自身を見つめられるようになりました。
自己分析は「新たな自分探しの旅」
自分の存在をちゃんと認めた上で自己分析をしていくと、興味や関心の幅が広がり、今まで苦手だったと思っていたことが実は得意分野だと気づいたこともありました。「自分を客観視しなさい」と言われたら自己分析は難しいと思いますが、「新たな自分探しの旅」だと思ってやってみてはどうでしょうか。