就労移行支援事業所に通って…そして今

仕事

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就労移行支援事業所とは、障害や難病のある方が一般雇用や障害者雇用での就労を目指す際にサポートしてくれる福祉サービスの一つであり、全国各地に事業所があり、職業訓練・実習、職場探し、そして就職後は職場定着の支援もしてくれます。

就労移行支援事業所を選ぶまで

私が通院している発達障害専門のクリニックで、医師から就労移行支援事業所への通所を薦めてもらい、数社候補を挙げていただきました。自身でもインターネットで調べたりし、5社の中から選ぶことにしました。それぞれ説明会への参加、見学、体験(1〜3日程度)を通し、自分に合うのはどこかを熟考した上で現在の就労移行支援事業所に決めました。その決めたポイントとして以下の項目を重視しました。

・事業所の雰囲気
・訓練内容やプログラムが自分にマッチしているか
・今までの就労実績
・通所までの道程、近隣の環境

就労移行支援事業所を理解してくれないもどかしさ

冒頭でも述べましたように、就労移行支援事業所は就労を目指す際にサポートしてくれる福祉サービスの一つであるのですが、周りの人に理解してもらえないもどかしさを感じる場面が多々あります。例えば私の父親は就労移行支援事業所=職業を斡旋してくれる場(人材派遣会社みたいな捉え方をしているのでしょう)であると間違った認識を持っており、実家へ帰省する度に「仕事決まったか?早く決めやー」等、時には電話でも聞かされることも多くて一から説明しても理解してくれないだろうと思い、諦めと同時にストレスを感じることがあります。また時々しか会わない知人からSNSでコメントやメッセージが届いたり、街中で偶然出くわしたりした場合「今仕事何してるの?」等と聞かれたりすることがあります。この時にも「就労移行支援事業所ってとこに行ってるよ」とは言えず、「職業訓練校に行ってるよ」等と返答したりします。なのでできるだけ知人と会うこと、知人が集まる場所を避けてしまうのがとても辛いです。

就労移行支援事業所での取り組み

まずはスタッフとの面談をし、自身の特性や体調、能力、希望する進路等を把握していただきます。そして利用者に沿った支援計画書を作成し、最適な支援工程を実施していただきます。またその後も定期的に面談をし、支援計画書に沿って訓練ができているか等、確認や更新等をしていきます。現在私の通う就労移行支援事業所では以下のような取り組みを行っています。

・ビジネスマナー(電話対応、報告・連絡・相談等)
・コミュニケーション、ストレスマネジメント、自己分析・障害理解等プログラム
・パソコントレーニング(Officeソフトのスキル向上・基本情報処理)
・応募・面接(履歴書、職務経歴書作成、面接シュミレーション等)
・企業実習・見学・・・等

またその他の取り組みとして業務依頼があり、過去にグラフィックデザイナーを職業としていた経験を活かし、所内の掲示物(主に周知ポスター)の作成やグループワークでのデザイン業務等、数多く任せていただきました。

就労移行支援事業所での訓練で知り得た自己対処や配慮

私の場合は自己分析や障害理解を進めるプログラムを積極的に受講し、以下のように自分への自己対処や配慮などを考えることができました。

■認知
(特徴)会話や説明が下手で相手に伝わりにくく、自重してしまう。
(努力)就労移行支援事業所スタッフの方々や実習先でのコミュニケーションの中、下手でも積極的に話すことを心掛ける。
(特徴)何事も完璧に成し遂げる責任感から場合によっては無理をしてしまう傾向があり、また逆に集中力に欠ける部分が多い。
(努力)自己コントロールやストレスコントロールを行い、自身の過集中を自覚し、こまめな休憩を心掛ける。

■配慮
・会話や説明が下手で相手に伝わりにくく自重してしまうので、定期面談・メール・業務日報等で気持ちを伝える場面を与えていただきたいです。
・一度だけでは口頭指示や説明が理解しにくく、また忘れがちでもあるのでメール・用紙等で指示していただきたいです。
・作業の同時進行や急な仕事依頼への対応が難しく、また慎重に行わなければ焦ってしまうので、私本人と業務スケジュールや見通しを立てていただきたいです。
・コミュニケーションが苦手であり、新しい環境に慣れるまでに時間が必要なので、できるだけ相手側から声を掛けていただきたいです。・・・等

就労移行支援事業所選びはまず焦らず、じっくり選ぶことが一番です。そして時間がもったいないと思わず、説明会への参加、見学、体験を積極的に行い、自分に合うのはどこかを熟考した上で決めたらいいと思います。また体験は1回だけでは雰囲気や環境を把握するのは難しいので是非2、3回は参加し、しっかり見極めてほしいです。

Y.S

Y.S

就業先での上司のパワハラなどからうつ病になり、約一年半に渡って心療内科へ通院する。目立った回復が見られない日々が続く中、偶然テレビで知った大人の発達障害に自分が当てはまる部分が多くあり、その専門分野のクリニックへ行き、ASD(自閉症スペクトラム)、また二次障害によるうつ病と診断を受ける。現在は就労移行支援事業所へ通い、自己分析や障害理解を進めるプログラムを積極的に受講。趣味はDJ、音楽鑑賞、旅行(食べ物がメイン)。

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