自分を好きになるステップ〜うつ病を経験した自分の性格からわかったこと

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あなたは自分のことが好きですか?私は自分のことが嫌いでした。それは、本当の自分に自信がもてなかったからです。うつ病を発症したのも原因はさまざまありましたが、私の極端な性格も原因の一つだったのかもしれません。今は自分のことが好きですが、そこに至るまでには時間がかかりました。私なりのステップをお話します。

些細なことから

私は体調が悪くても、それを友人に伝えることができず、無理して会うのがいつものパターンでした。会社の飲み会など、調子が悪くても断れない性格。それがだんだん辛くなってきたので、勇気を出して、友人にはメールで本音を伝えてみることにしました。「体調が悪くて今日行けそうにない。ごめんなさい。」友人からはあたたかく心配するメールが返ってきました。当たり前のことかもしれませんが、私は、本音を伝えても嫌われないこと、本当の自分を出しても拒否されないことに驚きでした。そこから、何度か友人にメールで本音を伝える中で、ありのままの自分を出す恐怖心は、少しずつ減少していきました。会社の飲み会も断りにくいですが、無理をしてまで来てほしいと思う上司や同僚は少ないと思いますし、もっと相手のことを信じてみてもいいのではと今は思います。

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メールでは本音を伝えられるようになりましたが、相手と面と向かってでも本当の自分を出せるようになりたいと思い、練習をすることにしました。人と話す時、嫌われたくなくて相手の顔色を窺い話に合わせ過ぎてしまい、疲れることが多々ありました。そこで、まず他愛無い話の中で、何でもうなずくのをやめてみました。嫌われてもいいと開き直りました。最初は難しく余計に疲れることもありましたが、だんだんと自分の気持ちに素直なリアクションが出来るようになり、自分の意見も伝えられるようになりました。常に気疲れしていたのも、このときから減少したように感じます。

極端な性格

今までは、こうするべきや自分はこうであるべきとなにか自分を型にはめ込もうとしてきました。中途半端だと自分のことが許せない。黒白もハッキリさせないと気が済まない。物事を0か100でしか考えられない。まあいいっかができない。そのため、自分で自分を追い詰めることが多く、その極端な性格が、その後発症するうつ病へと繋がった要因の一つではないかと私自身は思っています。そして、無意識に周りの人にも完璧を求めていたのかもしれません。自分にも他人にも厳しいと苦しいことばかりで、私自身は良いことはなかったと思っています。

自分を許す

無理をしていない自分を好きになってくれる人たちがでてきて、こんな自分でもいいんだと思えるようになりました。さらに、自然体で過ごせる時間や場所が増えてきたことで心に余裕が生まれてきました。たとえ失敗する人がいてもあたたかく見られるようになり、だんだん周りの人のことを許せるようになっていきました。また、今までは自分がミスをすると絶対に許せませんでしたが、ある日、ミスをしたとき、「そんなこともあるよね」と心の中で言っていました。不思議と「まあいいっか」と自然に思えて、そして初めて自分を許せたのです。周りの人に対して優しくなれたとき、自分自身に対しても優しくなれていたことに気づきました。

「いいね!」

失敗した時、自分を最低だと責めるばかりだったのが、自分を許すことで、その失敗を見つめるようになり、できることを探すようになりました。すると、前向きに物事を捉えられるようになり、できることが増えていきました。そして、少しずつですが、そんな自分に自信をもてるようになり、自分の良い所も見えてきました。ふとした時に、自分へ「いいね!」ができるようになり、自分で自分を褒められるようになっていきました。一番大きかったのは、少しずつ自分の許せる範囲が広がっていく中で、最低でもいいからそんな自分でさえも優しく包み込んで、許してしまったことです。そうすることで、どんな時の自分もオールOKにできて、とても楽になり、自分のことを励ませるようにもなりました。うつ病になる人は、特に自分に厳しく真面目な人が多いのではと思います。その思いが強い程、自分自身を追い詰めて壊してしまうことに繋がりかねない。他人にも優しく、かつ自分にもあたたかく見守るほどの余裕を持てたら、お互いが健康的で、前向きでいられるのではないかと思います。

世界が変わった

自分で自分を褒めたり、励ませるようになるとうれしい気持ちになります。自分や周りの人に優しくなると、見える景色も変わってきて、小さなことにも幸せを感じられるようになってきました。心が豊かになったように感じます。それは、自然体で過ごせるようになって、感情を無理に我慢しなくなったからだと思います。それはわがままとは違って、自分の感じることを大切にして、周りの人のことも大切にできるようになったんだと思います。本当の自分を出せるようになってからは世界が変わりました。正確には、自分が変わったことで、世界がより良く見えるようになりました。最低な自分も、どんな時の自分もオールOKになると、自分のことを励ますことが増えて、同じように、どんな相手に対しても良い所を見つけられるようになってきたように思います。そして、そんな自分のことを私は好きになりました。文章にするとスムーズに物事が進んだように思われるかもしれませんが、今の自分になれるまで私の場合は10年かかりました。私のように極端に物事を考えている方がいたら、まずは自分のためにも、凝り固まった心を少しずつでもほぐしていきませんか?あなたが変われば、きっと見える世界が変わってくると思います。

自分に厳しく一生懸命だった頃も、うつでひきこもっていた頃も、その時のもがきや苦しみがあったからこそ気づくことが多かったですし、今の自分の土台になっています。また、周りの人を許せたから自分を許せたことなど、周りの人と自分は鏡みたいだと感じました。当たり前ですが、周りの人のことは変えられないので、自分自身が変わっていくことをどこまでも大切にしていきたいと思います。これからも、周りの人のことも、自分のことも大切にしていきながら、お互いが自然体で無理なく健康的に過ごせるようになっていけたらいいなと思います。

TAKE

TAKE

18歳でうつ病を発症。ひきこもりを経て長いトンネルを抜けた。30歳になった現在は統合失調症と薬で上手く付き合いながら、マイペースに日々を心豊かに生きている。入院をきっかけに人との心の繋がりの大切さを実感。人と接したり、サポートする仕事に就くことを目指して、就労移行支援事業所に通っている。空と飛行機を眺めるのが大好き。天の川を見に行くのが夢。

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