クラビングしたい!障がい者フレンドリーなDJイベントのすすめ

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unsplash-logo Hanny Naibaho

障がいがあるかたでも、「クラブやDJイベントに興味がある、行ってみたい!」または「DJをやってみたい!」というかたがいらっしゃると思います。私はクラブやバーでDJをしています。これは私が精神障害者保健福祉手帳を取得する前から始めたものですが、断続的に今も続けています。双極性障害という病気を持っている私ですが、DJプレイをすることにはある種の癒し効果があるみたいです。私がDJでかけている音楽はハウスというジャンルのものが中心で、いわゆるヒーリング系の音楽とは対極的だと思いますが、メンタルの調子が少しよくない時でも、DJプレイをすると調子が回復します。聴いてくださってる人も、たとえば私のDJタイムには精神に障がいのある友人知人もよく訪れますが、みなさん「楽しい」「気分がよくなった」と言って帰られます。

クラブでDJがプレイするイベントというと、かつては夜遅くからオールナイトと相場が決まっており、障害のある人が気軽に行きにくいものでしたが、最近は変化が生じてきいます。今回は、障がいがあっても参加できる「障がい者フレンドリー」なDJイベントについて少し紹介したいと思います。

障がい者フレンドリーなDJイベント

先に言いましたように、多くのクラブイベントは深夜の時間帯に行われています。かつてはほとんどのイベントがこの時間帯であり、そのためクラブの営業時間もこの時間帯に限られていました。また、クラブの多くがビルの地下や上階に位置していて、階段のみでエレベーターがなかったり、出入口が狭くて車いすで出入りすることができなかったりと、バリアフリーでない場合がほとんどでした。

しかし、最近は状況が変わってきています。海外有名DJの来日公演や、多数のDJが参加するフェス系イベントで、土曜や日曜の午後に開かれるクラブイベントが増えてきたのです。そういったイベントは、多くの場合昼12:00ぐらいから始まって夕方か夜9:00ぐらいまでには終わります。その時間帯の中であればいつ入っていつ帰ってもいいのです。

それから、カフェやバーなどでも、DJ機材を設置して昼間や夜の比較的早い時間帯(夕方に始まって深夜0:00前に終わる)にDJがプレイをする時間があるという店が出てきました。クラブで昼間はカフェ営業をしているというところもあります。私の場合も、こうした店で夕方や夜の時間帯にDJをしています。このようなカフェやバーのDJタイムは、行きやすい時間に行ってドリンクフードをいただきながらまったり楽しむことができますので、クラブに行ったことがない人やクラブ系ミュージックに接するのが初めての人でも、より気軽に行けるというメリットがあります。初めてのかたにはオススメです。

また、こうしたイベントの中には車いすの人でも入場できるものも、まだ数は少ないですが出てきました。たとえば東京渋谷周辺では、このようなイベントが何度か開かれています。これは渋谷区の政策が「ダイバーシティ化」を目指しているということもあって、行政が積極的に支援していたりするケースもあります。

「ダイバーシティ」ということばを見たり聞いたりしたことのある人も多いと思います。これは日本語で「多様性」という意味ですが、特に社会に関連していう場合、「性別・人種・国籍・宗教・障がいの有無・性的指向・年齢・生活スタイル・価値観などによって差別されない」ということです。「ダイバーシティイベント」とは、人種や信仰が何であっても、障がいがあってもLGBTの人であっても、平等に参加できるイベントのことです。渋谷区では、あらゆる領域でこのような環境を当たり前にする、という政策を進めているので、このようなイベントが多いのです。(渋谷区観光協会のサイト「Play! Diversity Shibuya」では、渋谷区内のクラブやイベントが多数紹介されています。)

同じような主旨のイベントは、大阪市や京都市内のクラブでも開催されています。私のいる関西圏内でいうと、大阪「NOON+CAFE」や京都「METRO」などのクラブがこのようなダイバーシティイベントをときどき開催しているようですので、各店のホームページを検索してチェックしてみてください。そして興味のあるイベントがあったら、車いすで入場可能か、ドリンクやフードはどんなものがあるかなど事前に確認したいことを、ホームページに書かれていなければ記載されている問い合わせ先や、クラブに直接問い合わせしてみるのがよいと思います。

障がいのあるDJもふつうの存在に!

私もそうですが、DJのほうも障がいのある人はめずらしい存在ではなくなりつつあります。私の場合は精神障がいですが、身体障がいがあるかたでもDJをやっているかたがいます。

今回このコラムを書くにあたって、障がいがあってDJをやっているかたについて調べてみたら、京都を中心に活動されているDJ XMËA(エックスメア)さんというかたがいらっしゃました。(下記のインタビュー記事をご覧ください。)DJ XMËAさんはX連鎖性ミオパチーという遺伝性の病気があるため、車いすに乗り呼吸器をつけています。ですがテクノ・ハウス・ディスコ・EDMなど、ジャンルを横断する多様な音楽性を持ってプレイをされているDJなのです。しかも、DJ XMËAさんご自身が主催で、先にふれました京都METROで「CANVAS」というイベントをされているそうです。これはすごい! DJ XMËAさんのイベントには行ったことがないので、いつか私も行ってみたいなと思いました。

まとめ

今回は、障がい者フレンドリーなDJイベント、そして障がいがあってもDJとして活躍している人について紹介しました。クラブミュージックそのものがもともと、ハウスはゲイや黒人、ヒップホップは米国都市部貧困層の黒人といった、いわゆるマイノリティーとされてきた人たちによって支えられてきたという歴史があります。基本だれにでもオープンなのがクラブミュージックの世界ですから、興味があればぜひクラブミュージックの世界に足を踏み入れてみてください!

参考文献

渋谷区観光協会「Play! Diversity Shibuya」
http://play-shibuya.com

INTERVIEWS それぞれの自分らしさで完成する「CANVAS」XMËA(エックスメア)[DJ]
https://www.diversity-in-the-arts.jp

ナイジェル

ナイジェル

大阪市在住の双極性障害(II型)当事者の54歳男性。34歳で最初にうつ状態と診断されてから、何度か寛約と再発を繰り返し、約18年を経て双極性障害と診断される。
現在は就労移行支援施設に通所しながら就活中。
これまでに経験した仕事は、海外営業、Webデザイナー、Webディレクター、高齢者施設のヘルパー等を経験。
趣味は音楽、美術、映画鑑賞。クラブDJでもあり、現在も大阪市内のクラブ、バーでDJプレイを行っている。

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