アロマグッズを製作・販売するB型事業所「if」宮内杏子所長並びに株式会社サイナスの金本大地代表取締役へインタビューしました。

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兵庫県宝塚市、阪急宝塚線の売布神社(めふじんじゃ)駅から徒歩10分の所にある就労継続支援B型事業所「if(イフ)」は、オリジナルのアロマグッズやレジンなどを製作・販売している個性的な事業所です。販売はネットで行っており、その辺りもPC作業として利用者が取り組んでいます。

株式会社サイナスの金本大地代表取締役並びにifの宮内杏子所長へインタビューする機会がありましたので、質問させて頂きました。

始めたばかりの事業所

まず、宮内所長へ幾つか質問させて頂きました。

――取り組みや活動について教えてください。

就労継続支援B型をしています。作業内容は内職などではなくモノ作りで、利用者が楽しいと思える作業を選んでいます。主にレジンやアロマ芳香剤を作っていますね。アロマストーンを作っていたこともありましたが、作業が簡単すぎて利用者も退屈したため芳香剤作りに変えました。
他にはPC作業として、製作したグッズをネットで販売したり、ミシンや知育玩具をメルカリなどで売ったりする作業もあります。

――利用者は何人ぐらいですか。

今は11人くらいで、まだまだです。会社(サイナス)の設立は昨年3月22日で、事業所(if)の開所は昨年6月1日からとなっています。

――1年近くやってきて利用者からの評判や嬉しかったことはありますか。

利用者から楽しいと思ってもらえることを作業として選んでいるので、「通ってからこの人は雰囲気が明るくなった」と言われるのが嬉しかったです。また、あまり話しかけない利用者が段々と話しかけてくれるようになったのも嬉しいですね。職員として話に深入りはしないようにしていますが、信頼関係は大事にしています。

――環境が良いということでしょうか。

そうですね。「第二の家」というコンセプトで施設そのものが成り立っています。作業室は元々20畳のリビングで、そこにダイニングテーブルや座敷を置くことによって、気分や体調によって適した場所で作業できるようにしています。

――今までで失敗や苦労をしたことなどはありますか。

就労支援に就くのは初めてで、その前はアパレル系に就いていました。アパレルの販売はお客様が向こうからいらっしゃいますし、基本的に喋りやすい方が多かったです。一方、福祉では自分から胸襟を開く人も喋りかけてくる人も少ないです。前職の経験上、利用者の体調や顔色が悪ければすぐ分かります。しかし此方から話しかけることが多く、そこで利用者が引いてしまいました。信頼関係を築いてから話しかけるのは基本すら最初は知らず、失敗していましたね。

――今後こうしていきたいという展望はありますか。

利用者にifだけで留まって欲しくはないです。別のB型へ移るにしろA型から一般就労を目指すにしろ、ifで学んだことを次に繋ぎながら巣立ってほしいと思います。B型に留まらず最終的には一般就労をしてもらいたいですね。

――最後に何か一言お願いします。

私は元々明るくない性格で、無理矢理笑っても疲れる体質でした。しかし、楽しいことを一日三つは考えるように日課を付けたら段々と笑えるようになってきたのです。そのため、利用者にも一日三つは楽しいことを考えるようにと教えています。大きいことを考えずコツコツと利用者さんとこれからも頑張って行こうと思います。

宮内所長、インタビューにお答えいただきありがとうございました。

「後悔をなくす」という願い

続いて、金本代表取締役へ質問させて頂きました。

――事業所名「if(イフ)」の由来についてお聞かせください。

「もしも~していたらよかった」という後悔から卒業し、色々な事にチャレンジしていってもらいたいという願いを込めています。

――現在の課題や問題点などはありますか。

課題というよりは、自分たちが出来ることやすべき事をやることで、それが1年後2年後に返ってくるかどうかだと思います。自分たちが良いと思うものは着実に手を抜かず作り、それをどう見てもらえるかですね。勿論、営業活動などは今後力を入れるべき分野でしょう。支援などの仕事を妥協しなければ自然と人は集まってくると思っています。

――モノ作りのアイデアはどこから出ていますか

福祉でモノ作りをするにあたり、「福祉事業所が作ったから、この程度のクオリティ・値段でいいや」という妥協をなくしたいので、一定のクオリティは求めていきます。利用者へクオリティを求めるにあたって、どうアプローチすればいいものを作り出せるようになるのかを考えています。あとは何でも作るのではなく、ブランディングをして価値向上をすることも大事です。
まず職員が楽しくなければ、正しい指導は出来ないし考えることも難しいと思っていますので、楽しみを第一に据えています。

――この先の展望は何かありますか

福祉事業所を展開していくことですね。それだけでなく一般の会社や店舗を広げていき、障害者雇用をしていけるような、福祉と飲食などの連携が出来る会社グループにしていきたいです。
他にも中古車販売店と交渉し、洗車専門スタッフとして障害者を入れるのも出来たらいいなと考えています。

――事業所設立までに住民トラブルなどで苦労されたと伺いましたが

住宅街の中に設立するため、自治会などへ丁寧に説明する必要がありました。障害者は知らない住民からすれば怖いイメージが根強いので、なかなか受け入れてもらえなかったです。障害者家族会の会長さんや社協や民生委員の方々にも助けていただき、4回ほどの話し合いで納得していただけました。

金本代表取締役、インタビューにお答えいただきありがとうございました。

障害者向けサッカースクールの運営も

株式会社サイナスでは、障害者向けサッカースクール「Challenged Football School」の運営も行っています。発達障害を持つ小1~小6の児童もしくは自立した運動の出来る15歳以上の障害者を対象に、元JリーガーやFリーガー(プロのフットサル選手)が教鞭を執る初心者・中級者向けのサッカースクールです。

障害を理由にスポーツを諦めたり二の足を踏んだりせず、様々な事へチャレンジして可能性を広げていくという理念が、このサッカースクールにはあります。また、単にサッカーの技量を上げるだけでなくサッカーを通じて健康維持・集中力・チームワーク・自尊心などを育んでいってほしい願いもあります。

障害者が一歩を踏み出し可能性を広げていく後押しとなるよう、株式会社サイナスでは様々な事に取り組まれています。

参考サイト

Challenged Football School
https://challenged.sai-nas.com

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