HSPと、ともに。

パニック障害について〜HSPと、ともに。<vol.41>

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出典:https://girlydrop.com

HSPと、ともに。vol.41 <毎月1日連載>

パニック障害により、2018年11月から活動休止されていたジャニーズグループ「Sexy Zone」の松島聡さんが、活動を再開されるというニュースが2020年8月12日に発表されました。同じく2018年11月に「King & Prince」の岩橋玄樹さんもパニック障害のため活動休止されるというニュースが発表され、現在療養中です。この病気で苦しまれている方にとって、有名人が病名を公表し、療養や克服されるニュースは、とても励みになります。また、ストレスが溜まりやすいHSPや発達障害の方が二次障害としてかかりやすい病気が自律神経失調症やパニック障害と言われています。私もパニック障害で、人生の半分以上をこの病と過ごしています。ですので、松島さんの活動再開のニュースはとても嬉しくなりました。岩橋さんはパニック障害について語っている動画があり、見ていてとても辛くなりました。

パニック障害は、若い方がなりやすく、元々繊細で真面目で頑張り屋さんの性格や心配症で不安や恐怖を感じやすい方、女性が多いとされています。また、子どもの頃に親と別離体験があったり、いじめや虐待などのストレスも原因になりやすいようです。もし辛い体験をした時には、信頼できる方に話したり、カウンセリングを受けて、嫌な感情は溜め込まず、吐き出すようにした方が良いと思います。私も長い間カウンセリングを受けていました。子どもの頃に母と死別をしています。発症するまでは、辛い感情は押し殺して、無理に平気に振る舞って学校に通っていました。母親のいないことでまわりに心配かけたくなかったのですが、これが限界がきて、爆発したのだと今ではわかります。

パニック障害には過呼吸発作があり、いつどこで起こるかわからないこの発作は、心臓の痛みや気が遠くなって周りがぼやけてフラフラと雲の上を歩いているような感覚で呼吸困難や手足の痺れが起こり、いつも死の恐怖を感じています。この発作が頻繁に起こると、電車、人混み、美容院や映画館など、発作が起きることで周りに迷惑がかかったり、逃げられないような場所を避けるようになってきます。そして、学校や仕事に行けなくなり、引きこもってしまったり、とても惨めな気持ちや悔しい苛立ちなどからうつになってしまったり、自死を選ぶこともある病気です。

私は去年の夏にも救急車を呼ぶほどの発作を起こしました。救急隊員の方が、私の症状が過呼吸発作だと気づき、どこも悪くないから病院に搬送するのはどうするか聞いてくれて、私が元どおり元気になるまでいろんな話をしてくださいました。パニック障害の発作は、病院に着く頃には収まっていて、検査をしてもどこも悪くないですと言われてすぐに帰されます。だから、どうする?と言って落ち着くまでいろいろ話をしてくださいました。それがとても嬉しかったです。この時の発作は本当に苦しかったので、どこか悪いのかと思っていました。私が今でも発作を起こしそうになるのは、やはり人混み、高温多湿、閉ざされた場所、不安になる話や状況、ショックなニュースです。今は電車には全く乗れません。デパートや建物の上の方にも行けないし、今まで当たり前にできていた事の半分くらいの生活をしています。若い頃は悔しくて辛かったですが、今ではもう慣れました。

最近では、有名人の訃報のニュースがショックで心臓が痛くなって、呼吸困難になり、苦しさが続いています。竹内結子さんの時もとても苦しかったです。私は「いま、会いにゆきます」という映画が大好きで、とても励まされたことを思い出しました。この映画の主人公の赤穂 巧(あいお たくみ)は、病名は出てきませんがパニック障害で、竹内結子さんが演じる妻の澪を28歳の若さで失います。雨の季節に、亡くなった妻にまた会える奇跡の6週間が描かれていて、ファンタジーの要素もありますが、主人公のパニック障害がとてもわかりやく描かれていて共感するところも大変多く、どうしても観たくて1人で電車に乗って映画館に行った特別な映画です。またつい先日観ましたが、竹内結子さんがとても美しく優しくて素敵でした。主題歌のORANGE RANGEの花もとても良くて、当時を思い出しました。

主人公の巧は、パニック障害のため電車に乗れず、自転車で通勤しています。電車に乗って家族を旅行に連れていくこともできないし、お祭りに息子を連れて行っても人混みで倒れてしまいます。そういう家族のために何もできない自分を申し訳なく思っているところは本当に共感しました。雨の季節に、6週間だけ死んだはずの妻が戻ってきて、また一緒に暮らす奇跡の6週間は、本当に大切な時間で、私も母に会いたいなーと思いながら見ていました。子どもを残していかなければならない母親の気持ちが良くわかったし、6週間が終わって、2度目の別れのシーンは悲しかったです。息子に料理や洗濯の仕方など家事を教えたり、18歳になるまで毎年誕生日ケーキを予約したり、庭にひまわりの種を蒔いたり、印象に残るシーンがたくさんありました。家族や命の大切さや、パニック障害の旦那さんとでもとても幸せだったんだなぁと私にとっても希望が持てる映画でした。だから今とても悲しいです。ご冥福をお祈りいたします。これからも大切に観ていきたい宝物の作品です。こうやってみると、パニック障害があっても人生捨てたもんじゃないぞと思います。まだまだ克服したい事は山ほどありますが、この病気は無理をせず、ストレスを溜めず、気長に付き合っていこうと思います。「いま、会いにゆきます」は、たくさん泣きました。泣いたらスッキリするし、パニック障害の症状や気持ちもわかりやすく描かれていますので、皆さんもぜひ観てみてくださいね。

川田 直美  障害者ドットコム株式会社スタッフ

川田 直美  障害者ドットコム株式会社スタッフ

生まれながらのHSP、発達障害(学習障害・LD)やパニック障害を抱え、生きづらさも感じながら、日々楽しくいこうと考えている。今まで、花屋、ケーキ屋、カフェ、デザイン企画、オリジナル雑貨制作などいろいろな仕事を経験。自然と犬と本が大好き。

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