母と自閉症の息子、高齢家族の物語 映画「梅切らぬバカ」11月12日(金)よりシネスイッチ銀座ほか、全国ロードショー!

発達障害 エンタメ

©2021「梅切らぬバカ」フィルムプロジェクト

都会の古民家でふたりで暮らす母、山田珠子(演 加賀まりこ)と息子、忠男(演 ドランクドラゴン塚地武雅)。庭の梅の木は伸び放題で近所からは苦情が出ているほどです。忠男は今年で50歳。自閉症(恐らく軽度の知的障害も)を抱えており、母珠子はいずれ訪れる「共倒れ」を意識し始めます。そんな折、グループホームの説明を受けた珠子は、悩みぬいた末に息子をグループホームに入れる決意をするのでした。

息子のいない家で、珠子は邪魔になる梅の木を切ろうと決意します。そんな中、慣れないグループホームでの生活に耐えかねて、忠男はホームを抜け出してしまいます。

高齢化する障害者とその家族。障害者家族と近隣住民との摩擦。現代の社会問題としてあげられる、これら問題を軸に物語が展開されていきます。

タイトルは「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」ということわざが元になっています。樹木の剪定には、それぞれの特性によって変えなければいけないという意味です。桜は幹や枝を切ると腐敗しやすく、逆に梅は余計な枝を切らないといけないといった具合です。

でも「切らない梅」があってもいいではありませんか?なにが最もいいかは一緒に話し合って考えるしかありません。お互い理解し合うために、焦らずにゆっくりと、マイペースに。

人との関りは何も急ぐことは無い、むしろゆっくりと互いを理解しあうことの大切さ、そういったどこかで忘れてしまった温かさを思い出させてくれました。

「それでも明日はやって来る」劇場でこの家族の物語を一緒に見守りましょう。

●山田珠子役:加賀まりこ
1943年、東京都出身。15歳のときに週刊誌の表紙を飾ったのをきっかけに芸能界へ。1962年、映画『涙を、獅子のたて髪に』、ドラマ「48歳の抵抗」で女優デビュー。以降、映画を中心に女優として活躍するほか、劇団四季の舞台「オンディーヌ」に出演。1981年に『泥の河』でキネマ旬報助演女優賞受賞。その後も『陽炎座』(82)『麻雀放浪記』(85)など映画に多数出演。90年代後半からTVドラマの出演が増え「君の手がささやいている」シリーズ(97~01)や「花より男子」シリーズ(05~07)などで存在感を放つ。近年のそのほかの映画出演作に『スープ・オペラ』(10)『神様のカルテ』(11)など。

●山田忠男役:塚地武雅
1971年、大阪府出身。1996年、鈴木拓とともにドランクドラゴンを結成。2000年、2001年にNHK「爆笑オンエアバトル」のチャンピオン大会に進出し全国区に。その後、俳優としても活躍。自身第二作目の映画出演となった『間宮兄弟』(06)では佐々木蔵之介とのダブル主演に抜擢。その演技力が高く評価され、日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ数々の賞を受賞。近年の主な出演作に『の・ようなもののようなもの』(16)『高台家の人々』(16)『嘘八百京町ロワイヤル』(19)『屍人荘の殺人』(19)『樹海村』(21)などがある。


公式HP
https://happinet-phantom.com/umekiranubaka/

『梅切らぬバカ』
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11月12日(金)より シネスイッチ銀座ほか
全国ロードショー
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配給:ハピネットファントム・スタジオ
©2021「梅切らぬバカ」フィルムプロジェクト
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障害者ドットコムニュース編集部

障害者ドットコムニュース編集部

「福祉をもっとわかりやすく!使いやすく!楽しく!」をモットーに、障害・病気をもつ方の仕事や暮らしに関する最新ニュースやコラムなどを発信していきます。
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