障害者職業能力開発校とは?職業訓練で技術を身につけ就職を目指す

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出典:http://www.photo-ac.com


就職を目指している人を対象に、ハローワークでは職業訓練が行われて、訓練を受ける間、雇用保険が受給できない求職者に対して、生活費を保証してくれる受給金制度があります。それと同じように障害者を対象とした職業訓練(職業リハビリテーション)を行う障害者職業能力開発校があり、訓練中に安心して生活できるよう訓練手当も支給されます。今回は障害者の職業訓練校の情報をお知らせします。

障害者職業能力開発校の所在地



障害者職業能力開発校は全国に次の19校が設置されています。

国立機構営校 (2校)
●中央障害者職業能力開発校 (国立職業リハビリテーションセンター)
●吉備高原障害者職業能力開発校 (国立吉備高原職業リハビリテーションセンター)

国立県営校 (11校)
●北海道障害者職業能力開発校 ●宮城障害者職業能力開発校
●東京障害者職業能力開発校  ●神奈川障害者職業能力開発校
●石川障害者職業能力開発校  ●愛知障害者職業能力開発校
●大阪障害者職業能力開発校  ●兵庫障害者職業能力開発校
●広島障害者職業能力開発校  ●福岡障害者職業能力開発校
●鹿児島障害者職業能力開発校

県立県営校 (6校)
●青森県立障害者職業訓練校     ●千葉県立障害者高等技術専門校
●静岡県立あしたか職業訓練校    ●愛知県立春日台職業訓練校
●京都府立京都障害者高等技術専門校 ●兵庫県立障害者高等技術専門学院


障害者職業能力開発校の募集対象・受講科目



基本的に障害者手帳を持つ人が対象です。訓練期間は、半年〜1年間です(※技能習得の程度により一年を限度として延長できる場合があります)。

また、重度障害者に対しては、その障害に配慮したきめ細かい職業訓練がなされています。障害の種類、程度、年齢、各地の訓練校によって異なる部分があります。

受講科目は、事務関係の仕事を目指す人には、CAD技術、Webデザインを修得するコースやOA事務、経営事務、医療事務を学べるコースがあります。また、パン・お菓子作りや園芸、機械・建築関係など専門職を目指すコースもあります。


障害者職業能力開発校の訓練手当



障害者職業訓練校に通いながら、訓練中の生活費として訓練手当を受給できます。これは居住地等によって異なります。支給額は次の通りです。

基本手当
基本手当の日額は、1級地 4320円、2級地 3940円、3級地もしくは20歳未満の者 3540円となっています。

技能習得手当
技能習得手当として、受講手当を日額600円受給できます。また、特定の職業訓練を受けた場合に特定職種受講手当を日額2000円受給できる場合があります。

通所手当
通勤手当は、交通機関等を利用する場合、月額4万2500円を限度に1か月の運賃相当額が支給されます。自動車を利用する場合、通勤距離が片道10km未満は月額3,690円、10km以上は月額5,850円支給されます。また、公共交通機関のアクセスが不便で通勤距離片道15km以上の場合は月額8,010円が支給されます。

寄宿手当
訓練を受ける者が生計を維持されている同居の親族と別居して寄宿する場合、月額1万700円が支給されます。



職業訓練は、ハローワークで行われるものだけと思われていた人が多いと思いますが、障害者職業訓練校が全国各地に設置されていて、訓練内容も豊富です。また、一般の職業訓練学校への障害者の入校も勧められています。就職したいという意欲と努力する気持ちさえあれば、多くの道が開かれチャンスを与えられている喜びと同時に感謝の思いが湧いてきます。勇気を出して1歩を踏み出してみませんか?

障害者ドットコムニュース編集部

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「福祉をもっとわかりやすく!使いやすく!楽しく!」をモットーに、障害・病気をもつ方の仕事や暮らしに関する最新ニュースやコラムなどを発信していきます。
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