炎上の仕掛け人には堪え性が無い

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Photo by Sean Bernstein on Unsplash

ネットの発達した現代では、常に何かが炎上していると言っても過言ではなく、中には根も葉もない噂や個人的な好き嫌いだけで燃やそうとする傍迷惑なケースもあります。ただ、炎上騒ぎには特徴がありまして、いつ何が燃えるか分からないと同時に、炎上のタイミングを操作する能力もないと思うのです。言い換えれば、燃やす側の人間にはタイミングを計って待つだけの甲斐性がない訳です。

バービー人形の映画で、キノコ雲を思わせる広告内容が原爆を思わせて不謹慎だとして半ば炎上した騒ぎがありました。この炎上騒ぎは2023年夏、8月に入るか入らないかの時期でしたが、このタイミングで起こったことで浮き彫りになったのは、燃やす人々に「堪え性」が微塵もなかったことです。

原爆を絡めて炎上騒ぎを起こしバービー映画の邪魔をしたいのならば、8月6日か9日に騒ぎが起こるようディレイをかけるべきでした。これらは広島と長崎に原爆が落ちた節目の日で、恐らく世界で一番核兵器が意識される日であったからです。しかし、目と鼻の先にあった筈の8月6日まで我慢することが出来ずに騒ぎ出してしまいました。「燃(ねん)は急げ」とばかりにです。

そもそも炎上騒ぎを仕掛けるような人間は、感情が快と不快から分化していない赤ん坊のようなもので、自分の気分が害されるとすぐ癇癪を起こすのが本質です。主語を広げる程度の悪知恵はあれど、タイミングを見計らって待つ程度の忍耐力はありません。嫌いなポスター広告を「性的搾取」「環境型セクハラ」などと罵って無駄な騒ぎを起こす者らの人間性とはそういうものです。(ガチガチの差別表現やヘイトスピーカー相手ならその限りではないですが)

堪え性のない大きな赤ん坊の言う事でいちいち狼狽えたり気に病んだりする必要はありません。ネット言論を見渡すならば、「『クマを撃つな』というクレームはガチャ切りする」くらいのマインドが丁度いいのではないかと思います。

遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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