統合失調症を患い早20年~第2回~3つの段階 急性期 消耗期 回復期
統合失調症こんにちは。かのんです。今回は統合失調症には3つの段階があることをお話ししていこうと思います。
3つの段階というのは、
・急性期
・消耗期
・回復期
の3つになります。
こちらは参考文献の方に記されていました。
私はこの参考文献を十数年前に購入しました。家族に読んでもらって、私の病気のことを理解してほしかったのです。(残念ながら読んでくれたのは母だけでした。)
今回この3つの段階を取り上げたのは、この参考文献を読んでみて今の状態を良く理解出来る内容だと思ったからです。
急性期というのは、いわば興奮状態で幻聴や妄想、幻覚の症状が現れたりする時期です。そして消耗期とは、急性期にエネルギーを使い、症状は鎮まったが、元気がありません。私はこの最初の急性期の時期が非常に長く、今から振り返ってみると約13年の間、急性期の中にいたのではないかと思います。この頃を思い返すと反省するようなことばかりをしでかしていました。年齢的にエネルギーが有り余っていたのもあるのでしょうが、爆発するようにわーっと暴れていることが多かったのです。この時期の失敗談は、また別の機会に書きたいと思います。
そしてその後の約3~4年間が消耗期で、私自身の経験としては、この急性期と消耗期を長い間行ったり来たりを繰り返していたように感じます。
それを経ての回復期。回復期とは、充電期間で、少しずつ活動内容や活動範囲が広がって来る時期だそうです。
私は消耗期に入ったくらいに、初めて就労継続支援A型の方に通い始めました。その頃、焦りの気持ちがものすごかったのを覚えています。お金を稼ぎたい!という強い気持ちがあったのですが、その時の私にとっては自身の範疇を越えることだったので、無茶をしていたなあと今になって反省するばかりです。
その就労継続支援A型は途中でB型に変わり、廃業してしまったので、それと同時に私も退所することとなりました。その就労に通っていた期間。他に身体に病気が出てしまったのです。その原因はストレスでした。無理して通ったがために、本来であればお金が稼ぎたい!と通っていたのにも関わらず、身体の病気の治療費の方が高くつくという本末転倒なことになってしまいました。その時、一体何が無理で何が無茶であったのかも、いずれコラムにてお話出来ればと思います。
この病気に限らずですが、精神の病を抱えている方は焦りの気持ちが強いように感じます。私の知り合いのご病気の方の話を伺ってみても、やはり焦る気持ちが強い様にお見受けしました。
私の場合の焦りは、社会復帰したい。働きたい。働けない自分を責め続ける。という内容で、焦り続けていたのをよく覚えています。
回復期に入ったのはここ2~3年の事です。この回復期に入れたのも色々な要因がありますが、私は今回の参考文献を読んだというように、本を読むことも凄く大きなきっかけの1つだと考えています。病気の症状が重く真っ只中だと、私の場合本を読むことが出来なかったのです。私は本が読めるようになったことを、カウンセリングの先生に伝えたところ、またこの参考文献の方にも書いてあったのですが、本を読めるということは、それだけ症状が〝安定してきている″ということになるようです。
私はこの参考文献を十数年前に購入したきり、長い間読めなかったのですが、今読むと、書かれている内容が身に染みるくらい理解出来ます。
このように、本を読むことによって、私は病気への知識を少しずつではありますが、深めることが出来て、その対処法も、主治医の先生やカウンセリングの先生とも話ながら、対応を取っていくことが、こちらも少しずつではありますが出来るようになってきました。
そして回復期に入ってから、希望が少しずつ見えてきました。そして前の段階の消耗期では気ばかり焦って失敗し続けましたが、回復期に入って意欲が増していき、実際に行動に移すことが少しずつ出来るようになってきたのです。
それでは今回はこの辺で。
また次回のコラムでお会いしましょう。
<<参考文献>>
『統合失調症 正しい理解と治療法』
発行所 株式会社講談社 監修 伊藤順一郎
2013年6月4日 第18刷発行 p.10~11
統合失調症