発達障がい〜神からの贈り物〜

column5月号 私に影響を与えた書籍、Pt.2(『発達障がい~神からの贈り物~』第102回)

発達障害

画像:Photo by Marishka Tsiklauri on Unsplash


『発達障がい ~神からの贈り物~』 第102回 <毎月10日連載>

今回も鬱時期の私が影響を受けた書籍について話してみたいと思います。

伊吹卓さんの本も前回紹介した加藤諦三同様どんなタイトルであっても行き着くところはいつも同じと言う印象が私にはあります。それは『賢い人ほどバカを演じ、バカな人ほど賢こぶる。』というような内容。くだらないプライドを捨てきれず周りと衝突することが多かった私の心をズタズタにえぐられた記憶が…。伊吹さんもたくさん執筆されているが核心はどれも同じのように思います。人間関係構築に困っている人は一度手に取ってみてはいかがでしょう?

そして次がマイケル・サンデルの本。当時親交のあった毎日放送のアナウンサーや編成部長などを歴任された岩崎宏さんの書庫の中からいただいたもの。過去にNNK で放送されていた『白熱教室』とほぼ同じ内容のもので、私自身はその放送の幾つかは視聴していたが、その核心的なものを集めたものだった気がする。残念ながらタイトルは忘れたがたすき部分に『今から正義について語ろう』というようなものがかかれていた記憶がある。

自身の生き方だけでなく政治や文化、社会構造などに疑問を感じていた私はサンデルの沼にはまるようにページを進めた。私が自分なりに哲学というものを理解する入り口がサンデルだったように思える。この出会いをきっかけに自身で哲学を深めていくことができ、これこそが長いトンネルから抜け出す最大の灯火となったと思える。内容は深く難解と感じる人も多いかもしれないが、私のビッグレコメンドです。

今回の最後に多胡彰を紹介します。彼の書籍は私が鬱になる以前、学生期には手にしていた。最初は父の本棚から拝借、その後何気なく面白そうな本だと思って購入して、ある時それが多胡彰の執筆だったことに気づく、という経験を何度かしてからファンになった。多胡彰の書籍の最大の特徴は視野の広さと発想力の高さ。さまざまなジャンルのものを出版されていてどれも読みごたえがある。これまで挙げた執筆家と違いそれぞれのタイトルごとに読みごたえがある。会話のネタになるような知識もあり会話の展開力を養うことにも長けている。他人の表情を読み解くような内容のものもある。そういう意味ではコミュニケーションに難がある人にはおすすめ。あと、視野が狭くこだわりが強すぎる人にも。

以上、早足で進めてきましたがまだまだ紹介したい執筆家はいます。次回も続けるかどうかは未定ですが、機会があれば続編を出すつもりです。ではまた来月、アディオス!


公式ブログ https://ameblo.jp/suzie-net

Kei(ケイ)スズキ

Kei(ケイ)スズキ

★個人学習塾えるすた講師
★いずみハッタツ友の会代表、高知大学農学部卒
★過去職歴:放送ディレクター、スタジオ・ミュージシャン、カメラマン、道化師、学習塾経営、Webプログラマーなど
★10年の鬱の後に発達障害の診断を受ける。現在はピアカウンセリングサポートにも積極的に関わる。自称『人生を楽しむパイオニア』
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