マイナス思考は悪なのか？前向きにネガティブを考える

2018.05.22

暮らし

出典：https://www.photo-ac.com

昨今、明るくて前向きに考えるプラス思考が重要であり、暗くて後ろ向きであるマイナス思考は改善すべきであるとの風潮があります。ですがいくらマイナス思考はダメだと言っても、無理にプラス思考へ転換するのもまた大変だと感じたことはありませんか？

物事には長所と短所があるもの。本当にプラス思考は世間で言われているほどいいものなのか？マイナス思考は本当に悪なのか？そこで今回は無理にプラス思考を目指さず、あえてポジティブにマイナス思考を考えていきたいと思います。

プラス思考のデメリット

プラス思考とは肯定的に物事を見る考え方で、名前通りプラスなイメージがあります。しかし何事もやりすぎは良くないもの。極端なプラス思考だと以下のデメリットを生む恐れがあります。

・物事の悪い点を無視してしまう
・自分中心の都合のいい考え方をしてしまう
・思い込みが激しくなりやすい
・無理にプラスに考えようとしてストレスを生む
・マイナス思考を否定し、自分にも他人にもプラス思考を押し付ける
・前向きに考える分、失望も大きい

マイナス思考のメリット

さて、悪口は言い終えたのでここからはプラス思考の時間です。マイナス思考のメリットを挙げていきましょう。マイナス思考は物事を悲観的にみる考え方です。他人から見るとあまり心地いいものではないかもしれませんが、それゆえに見えてくるものもあります。

・現実的で慎重に物事を進める
マイナス思考では最悪の事態を想定でき、問題が起きないように事前に対処することができます。基本的に経営者は失敗をするわけにはいかないため、特に不景気の時はプラス思考よりもマイナス思考であることを求められます。また、ダメなところに気づくということは、細かな配慮ができるとも言えます。

・プラス思考よりいいものができやすい
マイナス思考の人は悪い点が気になるので、妥協してそれが残ることを嫌います。ゆえに彼らがつくるものは世に出ても恥ずかしくない、欠点の少ないものになります。

・客観的視点により改善点がわかる
ネガティブに考えるということは、客観的に欠点を見つめなおすことでもあります。その結果、新たな欠点が見つかることもありますが、気付かないよりはマシです。