就労継続支援B型に通ってみて

仕事

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私は現在、就労移行支援事業所に通所しているのですが、その前に就労継続支援B型に行っていた時期があります。今回はそのことを書いていこうと思います。

就労支援継続B型とは

年齢や体力などの理由から、一般企業などで雇用契約を結んで働くことが困難な障害者や難病の方に生産活動の機会や知識、能力向上のために必要な就労訓練を行うサービスのことです。簡単に言うと、次の3つの点にまとめられます。
①年齢制限が無い。
②雇用契約を結ばないため賃金ではなく工賃という形で報酬を支払う。
③雇用契約を結ばないため障害や体調に合わせて比較的、自由に働くことができる。

B型事業所の1日

私が通っていた事業所の時間帯は平日は9時30分〜15時30分までで、土曜日は9時30分〜12時まででした。通っていた人の年齢層は20代の人から60代の方まで様々でした。障害の種類は身体障害や知的障害よりも精神障害の方のほうが多かったように思います。作業内容は,一般の会社が福祉部門としてやっていた事業所だったので、会社で作ったものの商品のラベル張りや袋詰め、梱包作業などの軽作業がメインでした。1日のスケジュールといっても、物が多ければ1日中同じことをやっていることもありますし、入ってくる商品によっては2〜3日かかることもありました。仕事をするときは出来ること、出来ないことがあるので役割を分担して行っていました。片腕が不自由な人は商品をみんなが作業しやすいように出しておいてもらうなど協力して作業を終わらせていきました。働くだけではなく、みんなで新年会、忘年会、クリスマス会、お花見などのレクリエーションも行いました。私は生活のリズムをつけるため週5日通っておりましたが、一週間に一度という方もいました。自分の体調に合わせて通所できるのがB型のいいところだと思います。

工賃について

就労継続支援B型では雇用契約を結ばないため賃金は発生しません。その代わり工賃という形で報酬が支払われるのです。私の通っていた事業所の工賃は20日でいい時で2万弱程度だったと思います。時給は200円程度でしょうか。工賃を目標にすると気が滅入るので私はあまり気にしないようにしていました。分かっていましたが、少ないなと思いました。当然、受けた仕事の単価が低かったり、仕事の量が少ないと工賃は減ります。それをみんなで割っているのでなおさらです。

平成28年度のB型の月額平均工賃 15,295円

しかしこれを見ると私の場合は高かったんだなと感じました。国も工賃アップの計画を立てているようですが、もっと頑張ってもらいたいものです。お金が多いからどうという訳ではありませんが工賃が上ると自分はこんなにも頑張っていたんだと、やる気にもつながると思うのです。

まとめ

私の感想をいいますと、工賃の事を考えなければ、B型は居心地のいいところだったと思います。もし、これから、B型を探している方がいらっしゃたら自分の合ったところを探してほしいと思います。自分がやりたいこと、得意なことだと行くのが楽しくなって技術も向上していき、自信にもつながると思うからです。そこから、力をつけたら雇用型の就労継続支援A型や就労移行支援へとステップアップして行くのも一つだと思います。

参考文献

就労継続支援B型とは?作業内容や工賃の額、対象者、利用手続きなどを解説します。(2018年版)
https://snabi.jp

就労継続支援B型(非雇用型)-WAM NET(ワムネット)
http://www.wam.go.jp

障害者の就労支援対策の状況-厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp

青月

青月

不安障害・強迫性障害の30代女性。趣味は漫画を読むこと。好きな食べ物はオムライスです。

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