精神科への入院〜どう過ごしたのか

unsplash-logo Daan Stevens

◀︎前回のページ:精神科への入院〜まさか私が入院するとは

精神科での入院中、どのように過ごしていたのかを、書かせていただきます。私の場合は突然の入院でしたので、何も情報がないままはじまりました。

集中治療室から閉鎖病棟へ

集中治療室から閉鎖病棟へ移動する時、看護師さんがベッドごと私を運ばれました。精神科の扉は施錠されており、看護師さんが扉を鍵で開けられました。さらに、閉鎖病棟の入り口も施錠されており、同じく扉を鍵で開けられ、ベッドごと6人部屋に入室しました。そこには各ベッドごとに棚とサイドテーブルがありました。家族は閉鎖病棟には入れません。家族が部屋着を持ってきてくれたので、看護師さんを通じて受け取りました。持ち物にはすべて名前が書かれていて、持ち手の取れた紙袋に入ってありました。後日家族に聞くと、荷物を入れる袋はそのようにと指定があったそうです。いつ頃からか忘れましたが、家族と面会出来るようになりました。面会時間は30分で、その時は閉鎖病棟から出て、面会室で話しをしました。家族の顔を見ると、ほっとしたのを覚えています。家族から、「お菓子を差し入れようか」と話がありました。「他の人も食べているんじゃないの」と言われたのですが、私は、「食べてる人もいる。でも、ここの病院の場合、品物のやりとりはしてはいけないと記載されている。私の場合、自分がお菓子を持っていたら断わりにくいので、いらない。」と言いました。実際、お菓子をすすめて下さった方もいるのですが、「記載されているので」と言って断りました。

食堂での失敗

私の居た閉鎖病棟では、食堂があり、沢山の机と椅子が並んでいました。食事の順番を前半と後半に分けて、順番を呼ばれたら手をあらい、アルコール消毒をしてから、自分の名前の書かれたお膳を受け取って、すわって食べました。場所は決まっておらず、どこにすわってもいいようになっていました。看護師さんが自分の順番を呼んだので、すぐに並んで、食べていました。数日たったある日、いつものように看護師さんが順番を呼んだので、行こうとしたら、同じ部屋の年配の方から「そんなにお腹が空いているのか!」と、お叱りの声をいただきました。その人だけかもしれないのですが、どうやら、食事を取りにいく順番が早い事を、怒られているようでした。おちついて見回してみると、食事をとりに行く順番が、大体同じメンバーの順になっていたり、席も、同じ所に座っている人もいたので、失敗したなと思いました。ここも小さな社会なのだなと反省し、その時々に空いている席に座って食べていました。

病室の移動

6人部屋のはしのベットにいたのですが、隣の方は、よくしゃべられる方でした。私は静かに過ごしたかったのですが、ベッドの配置の関係で、その方とは向い合せに座ることになり、顔を合わす機会がありました。なにかと気を遣ってしまい、その方の話にあいづちを打って過ごしていました。話が終わらないので、トイレに立ったり、廊下にあるテレビを見てやり過ごそうとして、病室を出て過ごしていました。しかし、病室に戻ると、また、話しかけられることが1週間程続いたので、もう我慢できないと思い、家族に電話で相談したら、「すぐ部屋を変えてもらえるようにいいなさい」とアドバイスをもらい、看護師さんに「だいぶ我慢しましたが、私にはもう無理です。部屋を変えてほしいです。」とお願いし、病室を変えてもらいました。そして家族に電話すると「なんでそんなに我慢していたの。困ったことはすぐに言わないと。」と言われました。もともと我慢して言いたい事が言えない性格なのですが、毎日過ごすとなると、言わざるを得ませんでした。変わった先の部屋の人は、静かでおとなしい方ばかりで、話しかけられることはありませんでした。なんでもかんでも看護師さんに言うのは違うと思いますが、困った時は相談することが大切なのだなと思いました。

▶︎続きのページ:精神科への入院〜回復と退屈

うみ

うみ

40代女性。30代の時に精神科に入院。趣味はテレビ鑑賞。園芸。ベランダの鉢植えに色んな種や苗を植えました。ゴーヤやキュウリ、ミニトマトなど、野菜にも挑戦しました。なかなか芽が出ないこともありますが、色んな種から様々な形の葉が出てきて、それぞれ個性的があるのだなと、実感しています。

その他の障害・病気

人気記事

施設検索履歴を開く

最近見た施設

閲覧履歴がありません。

TOP

しばらくお待ちください