事業所様ログインはこちら

障害者ドットコム

 >  > アンガーマネジメントを実践して①〜怒りの理由に向きあってみよう
暮らし

アンガーマネジメントを実践して①〜怒りの理由に向きあってみよう

アンガーマネジメントを実践して①〜怒りの理由に向きあってみよう

出典:https://www.pakutaso.com

私の通所している就労支援事業所では、アンガーマネジメントの研修を受けることができます。アンガーマネジメントを学ぶことで、気づかずに溜まっていたストレスや怒りの感情に気が付き前向きに対処できるようになってきました。

アンガーマネジメントの考え方

アンガーマネジメントとは、怒りを「区別」して、コントロールすることです。まず、「怒り」を”怒る必要がある”or”怒る必要がない”で区別をします。そのうえで、怒る必要が「ある」ときはうまく感情を伝える、「ない」ときは、前向きにストレス発散をすることです。

なぜ怒りをコントロールすることが必要なのでしょうか。「喜び」や「悲しみ」の感情とともに、「怒り」は自然な人間の感情であり、無くすことはできません。しかし、怒りをためていると、ストレスの原因となってしまいます。「怒り」の感情と向き合いコントロールしていくことで、自分を深く知ることもできますし、円滑な人間関係を築いていくことができるようになるでしょう。

“怒り”の理由を探そう

怒りを伝えるときに一番やってはならないのは、怒りに任せて発言や行動することです。もし、あなたが誰かに怒りをぶつけられたとしても、素直に聞くことは難しいと思います。反発心や、怒りの感情も湧くかも知れません。結局、相手が望むように変わることもできないでしょう。

怒りを感じた時は、まずはリラックスして怒りの中にある本当の感情を探してみましょう。そして、怒る必要があるのか、怒る必要がないのか考えてみましょう。そのまま何の対処しなければ、自身の尊厳が侵されてしまう時や、不利益を被ってしまうときは、怒る必要があります。怒りに任せて発言したり行動しても得るものはありません。だからといって、「怒るのはいけないこと」と、自分が我慢をすればよいのではありません。

実は、”怒り”というのは、二次感情なのです。一次感情は「不安」「恐怖」「疲れ」「つらい」「くるしい」などの感情です。怒る必要があるときは、怒り(二次感情)ではなく、一次感情を相手に冷静に伝えることを心がけましょう。

“怒り”の感情に気づいたら

ある日、研修があるにもかかわらずイライラとした気持ちが消えず、自己肯定感が非常に低くなっており、他のことに気を取られて、集中力もない状態でした。考えていたのは、前日の夜に来たラインの内容のことでした。相手にとっては、驚きや感想を伝えて私を褒めている内容ではあったのですが、思い違いをしているのではないかと思う箇所がいくつかあったのです。

気持ちが落ち着かないまま受けた研修は、偶然「アンガーマネジメント」でした。そこで初めて私は、悪気は一切ないが”思い違いされた事実に基づいて褒められたこと”で怒りの感情を抱き、ストレスを感じていたことに気がついたのでした。以前から、その相手を含めた周囲の人々に対して「私のことを理解されていない。私が成長もせず、何もできないと思い込んでいる。」と怒ることがありました。しかし、怒りの感情を直接ぶつけられず、結果、感情的に怒りをまくし立てたり、自己肯定感が落ちこんでしまい日常生活でミスを頻発し、自信を取り戻すのにかなり時間がかかってしまいました。

研修では、怒りの前の一次感情をワークシートに書いて気持ちの整理をしました。努力をわかってもらえない「悲しみ」や、変われていないのではという「不安」があり、努力を認めて欲しいという気持ちに気が付きました。そして、これまでの私が、相手に直接気持ちを伝える努力をしないで、「私をわかっていないのに決めつけてくる」「私ができないと思い込んでいる」と怒りをそのまま周りにぶつけていたのだと思ったのです。

研修後、まずラインの文章を読み返して、事実とは違うと思った箇所を書き出したあと、スタッフの皆さんに相談して文章を考え、ラインの返事を送りました。文章を書くときは、
・感情をいれず
・落ち着いて
・事実だけを伝える
ことに気をつけました。スタッフさんに話した時「それはすごいね」と驚かれたインパクトのある数字も入れました。これまで自分のスキルを見極めながら努力してきた経緯を「伝える」ことを意識しました。最後に「私もまだ未熟な部分がありますので、これからもいろいろと教えてください」の一文も入れました。相手に悪気はなかったし、認めてもらいたかっただけなのです。相手との関係を悪くするための返事ではありません。

再度読み返して送った時、怒りの感情はとっくの昔になくなっていて、それどころか以前から感じていた「わかってくれない」という不安も悲しさも消えてしまっていました。自分の本当の気持ちに向きあって、それを直接伝えたことで、わだかまりや自分を否定する気持ちも解消することができたのでした。

過去と他人は変えられない〜自分と未来は変えられる

怒りをコントロールすることで自尊感情を高めることができるようになります。自尊感情が高くなると、人に何を言われても落ち込んだり卑下することなく、前向きにものごとに取りくんで行けるようになります。自分と未来は変えることができます。他者の意見に流されず自信を持って生きていくことができるのです。

▶︎続きのページ:アンガーマネジメントを実践して②~怒りをパワーに変えてみよう

参考文献

アンガーマネジメントとは?発達障害・うつによる怒り・イライラを上手にコントロールしよう
https://shohgaisha.com/news/anger_management

自己流アンガーマネジメントを取り入れてみての体験談~「怒り」と距離を置くには
https://shohgaisha.com/news/my_anger_management

一般社団法人日本アンガーマネジメント協会
https://www.angermanagement.co.jp

ライタープロフィール
青りんご
青りんご

40代のバツイチ子持ちママ。6年前に発達障害の診断を受けるも、クローズで就労して転職を繰り返す。昨年秋から就労支援事業所へ通所し、障害者手帳を取得。障害をオープンにして事務職で求職中。

  • HSPと、ともに。
  • 発達障がい〜神からの贈り物〜
  • セコラム!〜伴走者の立場から障害福祉を考えてみる〜
  • 佐久間勇人の2018年自由日記
障害福祉サービス事業所を探す
ページの先頭へ