精神障害で就職できない?~就労移行支援事業所を活用してみよう!

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精神障がい者の就職は身体障がい者や聴覚障害者などに比べて難しいように思います。私も以前実習に行った企業から、身体障がい者や聴覚障がい者は採用するが、精神障がい者は採用しないといわれたことがあります。では、精神障がい者の方々はどのようにして就職しているのでしょうか?

就労移行支援事業所というものを知って

私は、はじめハローワークの障害者部門に相談にいって、就職活動をしていました。その時にぶち当たった壁が、一つは年齢の壁です。求人票には年齢不問と書いてあっても、実際は年齢制限が暗黙にあります。二つ目が、障がいの中でも精神の障がいはなかなか採用してもらえないということでした。ネットで障がい者の求人サイトをみて応募もしましたが、結果はほとんど返ってきませんでした。自分一人で就活することに限界を感じていたときにネットで就労移行支援事業所というものがあることを知りました。早速、連絡して見学に行きました。

見学してみて

就労移行支援事業所の中は明るくて、障がいを持った方々がたくさんおられ、特に精神の障がいの方々が多かったです。「自分一人ではないな」というのが第一印象でした。気持ちが楽になったことを覚えています。担当者から詳細を伺って、就労に向けた様々な訓練や支援が得られることに魅力を感じました。精神障がい者の就労に関する情報も入ってくるし、就活のためのアドバイスも積極的に行ってくれるし、一人で就活しているときと違って、支援者がいることが自分の信用の一つになると思い、就労移行支援事業所に通所することにしました。

就労移行支援事業所の利用料金は、住民税の納付額により違ってきます。住民税の納付額が非課税だと自己負担は無しで利用できます。また、利用期間は2年間です。詳しくは役所の福祉課で相談してみて下さい。

訓練を経て就職しました

約1年3ヶ月通所して、就職しました。就職してみて改めて思ったことは、就労移行支援事業所での社会人としての基本的な訓練やPCスキルのアップ、メンタル面での学び等々得るものが多かったです。特に私が感じたのは、困ったときにすぐに相談できる、頼れるスタッフが何人もいることで、精神的な安心感があり、働くことへの不安が払拭されたことです。就職することも大事ですが、辞めずに続けることが大切です。自分に合わないのに無理して続けることはないと思いますが、自分の体調や障害などによって辞めることのないようにすることが課題だと思います。就労移行支援事業所は就職後も定着支援として定期的に職場に来てくださり、いろいろな困りごとを聞いて対処してくれます。本当に心強いです。

まとめ

就労移行支援事業所には、発達障害専門、うつ病専門、精神一般専門、障害の区別なく受け入れているところなどいろいろあります。交通費や昼食を無料で提供してくれるところもあります。就職で悩んでいる障がい者の方々、自分にあった就労移行支援事業所を活用してみて下さい。自分にあった就職先がみつかる近道だと思います。

yukoばばあ

yukoばばあ

52歳。30代から統合失調症になる。40代になって強迫性障害も発症する。幻覚、幻聴、妄想状態になり、現実と妄想の区別がつかなくなるが、入院治療と退院後は服薬治療で症状は治まり安定している。強迫性障害は継続中で、すぐに不安になり確認行為が続いているが、少しづつ回復に向かっていると思う。これまでに事務職や相談援助職をを経て、現在人生最後の就職活動中。自分が建てた家の中庭を見ながら過ごす休日に癒されている。

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