僕が社会不安障害になったきっかけ~後悔の高校生活

うつ病

出典:Photo by Feliphe Schiarolli on Unsplash

僕は大学を2ヶ月で中退しました。理由は「うつ病」になって大学に行けなくなってしまったからです。

しかし、その前に診断されていたものがありました。「社会不安障害」です。思い返してみると高校生活の終わりごろからその片鱗が見えていました。今回は僕が社会不安障害になったきっかけである高校生活の出来事と、それを防ぐためにはどうすればよかったのかを考えていければと思っています。

高校入学の違和感

僕は中学2年生まで親が厳しく、毎日勉強漬けの毎日でした。そんな中、とある友達グループと出会い、毎日のように遊ぶようになりました。当然勉強は疎かになり、偏差値も40も下がってしまいます。それでも僕は、初めて自分といつも一緒にいてくれるグループができ、楽しい日々を送っていました。やがて中学校を卒業し、お世辞にも頭がいいとは言えない高校に進学することになりました。そこで改心し、「高校生活では真面目に勉強をしよう」そう決心しました。

しかし、僕の入った高校は真面目とは程遠い高校で、授業中に大声で私語はするし、スマホでゲームをする生徒もいれば、化粧をする生徒もいる、先生が本気で注意しても聞く耳も持たず笑い飛ばし、しまいには逆ギレする生徒も現れる始末。僕はそんな彼らを毛嫌いし、こう思いました。「こんなやつらと友達になんてなる必要はない」と。「僕には中学時代の一緒にいてくれるグループがいる。彼らと一緒にいよう。高校の友達なんていらない」そう思いました。

中学校グループの衝突、そして独りに

高校で周りの子たちが友達をどんどん作っていく中、僕は中学校の友達と毎日遊んでいました。その頃の僕はそれでよかった。はずだったんです。

高校入学から半年たった頃、僕は中学のグループで容姿をバカにされていました。友達同士の小さなノリみたいなものです。だけど当時の僕にはそれが嫌でだんだん苛立ちに変わっていきました。そのころ中学校のグループの中でも特に仲の良かった親友が高校を中退しました。そして優しくてグループのリーダー的な存在だった彼の、周りのみんなに対するあたりがきつくなっていきました。周りのみんなは彼を徐々に、遠ざけるようになってしまいました。それでも僕は彼に何度も助けられてきた恩もある。みんなが彼を遠ざけても僕は彼と親友でい続けようそう思っていた矢先のことです。

グループのみんながいつものように僕の容姿をバカにしていた時、ついに僕は限界がきてキレてしまいました。涙を流して座り込む僕に、周りのみんながごめんと謝る中、彼が放った一言は正反対でした。「そんなことで何キレてるんだ。お前は昔と変わった、自分勝手だ」

恐らく彼も当時追い詰められていたのでしょう。しかし悪びれる様子のない彼の態度に僕は「彼との親友の関係はここまでだ、もうあの頃の優しい彼じゃない」唯一の親友に裏切られた気になった僕は、もう誰も信じられなくなりました。次第に中学のグループにも顔を出さなくなり、高校でも友達を作らなかった僕は、「もう誰も信用しない、独りで生きていこう」そう決意しました。

卒業間際の一言

それから僕は高校では最低限の関わりしか持たないようになりました。学校では話すけど、放課後遊びに行くような友達はいない、そんな暮らしでした。

そんな僕にとって嫌な行事が二つありました。体育祭と文化祭です。今の高校生は行事ごとの際はとにかくみんなで写真を撮ってSNSのタイムラインに載せるのです。それが僕には友達がその時点でどれだけいるかのテストを受けさせられているような気分でした。もちろん僕と写真を撮ろうと言ってくれる友達はいません。あまりの嫌さに高校3年の文化祭を欠席したほどでした。

時は過ぎ、高校を卒業する時期がやってきました。ある日、いつものようにクラスにいると、クラスの一人が感慨深そうにこう言いました。「あー、もう卒業かー、もっとみんなと楽しい思い出作りたかったなー」と。

僕は衝撃を受けました。こんな奴らと友達になんてなりたくない、僕は今まで高校の人たちを毛嫌いして関わろうとしませんでした。しかし、最初僕と一緒にそういってた同じ中学の友達はすっかり友達ができて楽しそうにしている。勝手に人の悪いところだけを見て、勝手に決めつけてしっかりと相手を深く知ろうともせず、ただ意地になって友達を作ることもせず、そのくせ行事になると、やれ友達がいない、やれ寂しいと悲劇のヒロインを気取って楽しめない。なんて自分勝手な話なんでしょうか。

そこからでしょうか、自分に自信が持てなくなっていったのは、高校に行くのが怖くなっていったのは。自分は人とまともに関わることを不安になって、恐れている臆病者だと決めつけるようになってしまったのは。

伝えたいこと

人と関わることで確かに傷つくこともあります。相手の嫌なところも見えて「ああ、この人とは合わない」と決めつけてしまいがちです。特に中学高校時代は、多感な時期なので、相手の些細な言動を重く受け止めてしまい、それがコミュニケーションのに対するトラウマになさえなります。

けど、それだけで世界に絶望する必要なんてないんです。今、学校生活がつらい人、行きたくない人たちへ、もちろん行きたくないなら行かなくてもいい。それも一つの手段だと思います。でも、それが少しでも心残りになってしまうのなら、もう一度考えてみてください。自分のつらい、行きたくないに対するきっかけはなんだったのか、本音はどうしたいのか、それをするには誰の力を借りればいいのか。決して一人で意固地になってふさぎ込む必要はないんです。

あなたが歩み寄ればそれに応えてくれるひとは必ずいます。どうか、一歩踏み出す勇気を持ってください。僕のような後悔だらけの高校生活を送らないために。

ちなみに喧嘩した中学時代の親友とはもう仲直りし今はまた、よく遊ぶ仲になっているので安心してください。  

ヤドかに

ヤドかに

カメラと造園とドラムが趣味の22歳です。
最近ギターも始めました。

うつ病 その他の障害・病気

関連記事

人気記事

施設検索履歴を開く

最近見た施設

閲覧履歴がありません。

TOP

しばらくお待ちください