「過集中」とは?1度入ったスイッチが止まらない
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「過集中」とは、読んで字のごとく、過度に集中しすぎる事です。物事に過剰に没頭すぎて、生活における「衣」「食」「住」にも影響することがあります。では、過集中はどのような特性があるのかを見てみましょう。
過集中における特徴
過集中には次のような特徴がみられます。
・食事やトイレ、入浴や睡眠をとらなくなる。
・自分が過剰集中していると気が付かないこともあり、後に倒れてしまう。
・興味のあることを見つけると四六時中そのことを考え続け、他のことへの興味や関心がなくなってしまう。
・過集中している時に邪魔されると感情的になっていまう。
過集中は、ADHDとアスペルガー症候群では傾向が違うと言われています。ADHDは短く単発的ですさまじい過集中が見られ、アスペルガー症候群は過集中の持続時間が長いとされています。
そして、いずれにしても過集中の後に必ずやってくるのが「虚脱」という症状です。
「過集中」には必ずついて回る「虚脱」
虚脱とは、過集中が続いた後に、その反動のような形で極度の脱力状態になっていまうことです。過集中時は疲労も感じることもなく没頭してしまうため、健康面で負担がかってしまいます。気が付いたらぐったり倒れている状態になるのも虚脱の症状の1つです。
過集中への対策方法は?
音の利用
音の大きいアラームを複数利用する。数十分おきにアラームを鳴らすとストップをかけやすくなります。音が出せない場合はバイブレーション機能を使うとよいでしょう。また、作業前にクラシックなどで緩やかに音楽を流しておくと、過度な集中が避けられる事もあります。
決意を固めておく
「決めた時間が来たら必ず作業を中断する」「止めるよう誰かに言われたら止める」「終わらなくても中断する」「注意されても言い返さない」といった決め事を自分の中でしておくことで過集中を回避する意識づけになります。
周りの方へのアプローチ
「自分は集中すると周りの音が聞こえなくなるので、もし呼んでも反応がなければ肩をポンと叩いてください」という旨を伝えておきましょう。決して無視しているわけではないと伝えておくと、人間関係も壊れにくくなります。堂々と言うのではなく、腰を低めにいうと伝わりやすくなるようです。
気持ちが追い詰められたリ、焦っているときは特に過集中に陥りやすいため肩の力を抜くような工夫をしておくとよいですね。
過集中は訓練次第で特技にもなる
過集中はコントロールさえできれば特技にもなります。時間の区切りを意識して取り組んでいる人は過集中のスイッチを意図的にオン/オフができるようになり、時間を有効に使うことができるようになります。慣れるまでは「またやってしまった」と虚脱感の中で思うこともあるかもしれませんが、少しずつコントロールできるようになればきっと素晴らしい個性になるでしょう。
今回、過集中を紹介しました。いかがでしたでしょうか。過集中によって日常生活に支障をきたさないように、対策をとり、過集中と上手くつきあっていきましょう。
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