聴覚障害は遺伝する?命の大切さを伝えるドラマ「コウノドリ」

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出典:https://www.photo-ac.com

2015年10月にテレビドラマとして放送され、2017年10月から2期を放送中の「コウノドリ」を知っていますか?「コウノドリ」では障害関係の話が取り扱われました。障害者にとっては共感しやすいものも多いはずです。

私は1期は見てはいなかったのですが、2期から見始めて感動しました。特に聴覚障害の妊婦の話で赤ちゃんが生まれる際音が消えた状態での映像が流れ驚きました。今回はこれについて私の意見を話したいと思います。

聴覚障害を抱えての出産

(ここから多少ですが、ネタバレが含みます。)

主人公の鴻鳥サクラは助産師の小松と聴覚障害の妊婦の早見マナを診断することになりました。マナさんも夫も音を聞き取ることができず、唇を見ての会話は分かるのですが、医療用語は分かりづらい表情を見せていました。するとサクラは配慮なのか、「筆談で話しましょう」とホワイトボードに書くと彼女は安心して笑顔になり温かい雰囲気に包まれました。

そして、マナさんは定期診断でピアニストの話をしてきました。「ピアノの曲を聞くと小原の赤ちゃんが良く動いてくれるんです」ホワイトボードに書いていくのですが、途中で間違って見えてしまう部分もあり、可愛いなと感じる一面もありました。赤ちゃんが音楽を聴いて動いたという事はこの時点で赤ちゃんには聴覚障害の症状は出ていません。

耳が聞こえない人の世界と耳が聞こえている人の世界は環境も違ってきますからね。育てるのに苦労します。「赤ちゃんが生まれたらしっかり検査してください」と書いてありサクラは笑顔で答えました。

その後のマナさんは鎮痛が始まり生まれようとしていました。文字の紙芝居を使って「息を吸って」、「力を抜いて」、「いきんで」と書いてあり応援する姿もよかったです。そして生まれる瞬間…急に音が消えました。これは耳が聞こえない妊婦さんの出産直後の為、妊婦さん視点で描かれたものだったのでしょうか。この時私は一瞬泣きそうにもなりました。音が聞こえない時間が2、3分続いて、音が聞こえた時には「赤ちゃんの産声、分かりますか?」と言う言葉。マナは感動して涙…。ちなみに赤ちゃんの検査で現時点では問題はなかったようです。

退院した後、マナさんは赤ちゃんと夫と連れて歩くシーンがあるのですが、車が後ろに通っていて赤ちゃんが鳴き声を上げて教えてくれるシーンがありました。これを見て私はいいなぁと感じました。

聴覚障害は遺伝するのか?

ところでこの話に出てきた聴覚障害ですが、赤ちゃんに遺伝はするのでしょうか?実は、遺伝する確率は約50%。2分の1の確率で遺伝します。これは両親のどちらかが聴覚障害であっても同じことが言えます。

しかし突然変異も含みますので、遺伝しなくても突然起こる可能性はあります。人の遺伝子は約3万種類あり、そのうち100種類ほどの遺伝子が難聴に関与しているらしいですから難しいものですね。

結果遺伝するのかどうかについて、完全には解明されていません。環境要因によっても遺伝するかどうか異なる場合もあります。そのため、今回の「コウノドリ」のようなケースもあります。遺伝子って奥が深いですね。

ドラマ「コウノドリ」は病気や障害を考える機会に

2話では「28週では赤ちゃんに負担がかかる。発達障害の可能性もある」と発達障害と言う名前を口にしていたり、1話で心室中隔欠損、2話で子宮頸部腺がんと言った病名も出てきました。

さらに3話では無痛分娩という難しい言葉も出てきました。「コウノドリ」は命についてのメッセージを発信していくことがテーマとしているドラマです。このドラマをきっかけに命についての大切さを知る機会になればと思います。

参考文献

「コウノドリ」TBSテレビ
http://www.tbs.co.jp

「難聴と遺伝について」デフサポ
http://nannchou.net

ピビコ

ピビコ

兵庫県在住。趣味は小物づくりと読書。好きな物は動物や食品サンプル等の可愛い物です。
軽度の発達障害と診断されてもう10年以上ですが、将来の目標に向かって頑張っています。

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