HSPの仕事。非常に疲れやすいHSPは、どんな仕事が向いているの?〜HSPと、ともに。<vol.18>
仕事 その他の障害・病気HSPと、ともに。vol.18 <毎月1日連載>
HSPは、繊細なため非常に疲れやすいと言われています。どんな仕事に向いているのでしょうか?
私は早くからパニック障害を発症していたため、仕事をするのがとても大変でした。父が会社を経営しているので、最初はそこに入社しました。でも、だんだん他の仕事もしてみたいと思うようになりました。
HSPの特徴として、スピードが必要な仕事や、人にじっと見られる仕事は、焦ってミスをしてしまうので苦手です。また、ものづくりやクリエイティブな仕事、人と深く関わるカウンセラーや、小さなお店で接客をしたい方が多いと言われています。
(参考記事:HSPの才能〜HSPと、ともに。<vol.7>)
私はものづくりが好きなので、まずは得意なフラワーアレンジメントができる花屋で働くことにしました。オシャレなお店が好きで、お気に入りだった花屋に雇っていただくことになりました。とても嬉しく、毎日が楽しくて幸せだったのですが、非常に忙しい時は、レジに行列ができたり、長い残業があったり、短い時間でアレンジメントや花束を制作することがしんどくなって、朝早く起きるのも辛くなり、疲れからバケツを倒したり、ミスをするようになり数ヶ月で辞めてしまいました。若い頃は自分の病気のことよりも、人気のお店や可愛い制服に憧れがあり、ケーキ屋やカフェで働きましたが、レジで行列ができたり、たくさんのお客さんを少人数で対応しないといけないことがもの凄くストレスになって、長時間労働もきつくなり、自分の病気を打ち明けて連続して働かなくてもいいシフトに変えていただくも、やはり体力的に辛くなり辞めることになりました。その他、友人のお店で接客の手伝いや、広告デザインなどいろいろなアルバイトをしました。私が一番長く続いた仕事は作家活動で、5年間働くことができました。作品制作の材料でアレルギーになり、仕方なく活動停止になりましたが、本当は今でもずっと続けていたかったので残念です。
ペットが亡くなってから趣味で絵を描くようになり、東日本大震災がきっかけで、カフェで個展を開催し、ポストカードの売上を義援金にして寄付をするため、チャリティーで一度きりの予定でしたが、個展後すぐに憧れの作家さんの紹介で、ギャラリーの企画展に参加させていただけることになり、よく遊びに伺っていたギャラリーからも企画展の参加のお話をいただいたり、とてもラッキーなことが続きました。オリジナルのポストカードやメッセージカード、iPhoneケースをカフェやギャラリーなどのお店で販売させていただくことになりました。その後、カフェや映画館でのマルシェなどのイベントにも参加の声をかけていただき、カフェやライブハウスで個展を開催したり、販売するお店もどんどん増えていき、雑貨もキーホルダーやストラップ、アクセサリーやエコバッグと増やしていきました。放課後デイサービスでフェイクスイーツデコレーションのワークショップや、福祉施設のパンフレットの絵やロゴ制作をさせていただいたり、カフェでの個展の時はミュージシャンの友人に来ていただきライブを開催したり、ライブハウスでの個展の時は、テーマを決めてミュージシャンの方にたくさん出演していただいたライブイベントも企画しました。たくさんのお客様に来ていただいて、本当に楽しい時間を体験できました。
私は自分の考えていることを表現したり、たくさんの人の笑顔を見ることが幸せなんだとつくづく思いました。普段は1人でコツコツ制作して、イベントでは接客をしてお客様とお話ができるこの仕事が本当に楽しくて大好きでした。だから5年間も続けることができました。材料でアレルギーを発症後、ずっと憧れていたお店で作品を置いて頂けるお話をいただき、もう叶わないのでとても残念でくやしい思いをしました。
私は、いつもいつもやりたい事が病気のせいでできなくなることが、とてもくやしく思いました。ですが、今考えると食事も摂らず過集中で製作して体力的にも無理をしたり、あれもこれもやりたいと欲張っていました。治療のかいあって、今はアレルギーもかなり治ってきたし、体力も戻ってきたので、今の障害者ドットコムの仕事をマイペースで頑張りたいと思います。障害や病気をもっていても、楽しく自己実現できる社会になるように頑張っていきたいです。
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