「昔は闇の婦人科が間引きを請け負っていた…」間引き信仰はいい加減陰謀論のカテゴリに入るべき

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Photo by Max Tcvetkov on Unsplash

旧優生保護法に関連する民事訴訟で、福岡地裁が違憲と認めた上での損害賠償を求める判決を出したとYahoo!ニュースでも報じられました。民度の低さには定評のあるヤフコメ民からは、反発の声が多く挙がっています。

例えば「現代の基準で過去の施策を裁くのは卑怯だ」という声。昔の表現や作品を現代のポリコレ棒で叩くのは確かに卑怯極まりないですが、それとこれとは話が違います。これは優生学を周回遅れで取り入れた法律が、憲法の枠組みにとって不適合かどうかという話で、もっと言えば国が以前の障害者対応を過ちとして認め反省できるかどうかの裁判でもあります。

それよりも(悪い意味で)目を惹いたのがこれです。「昔は“闇の婦人科”で(障害を持った子を)葬る時代だった。知り合いにもダウン症の子どもを秘密裏に施設へ預けた方がおられる。その時々で価値観は変わる」

見た瞬間吹き出してしまったのですが、闇の婦人科って何でしょうか。検索してみても、北朝鮮の杜撰な医療現場か、出鱈目な診断で健康な子宮を全摘出しまくる医療犯罪しかヒットしませんでした。どうせコメ主は「障害者は間引きか勘当するのが正しかった!過剰に保護する現代は間違ってる!」と言いたかったのでしょうが、それを正当化するために「闇の婦人科」などというオリジナル用語を持ち出す様は滑稽としか言いようが無いです。

こうした「間引き信仰」は、「産婆がキュッと」のようなウソ話を本気で信じ込み、青少年や乳幼児さえ手にかける殺人鬼を「出来の悪い子を間引きする必要悪」と擁護します。もう陰謀論としてカテゴライズした方がよさそうなものですが、現状では「多様な意見の一つ」として存続したままです。

裁判の方は国が控訴して福岡高裁に持ち込まれたそうですが、そうやって優生学にしがみつく姿勢ばかり見せていていいのでしょうか。旧優生保護法自体が生まれるべきでなかったことを認めるほうが、国民にとって良い模範となると思うのですが。

参考サイト

強制不妊手術 福岡地裁「国に賠償命令」除斥期間退ける 聴覚障害ある80代夫婦
https://news.yahoo.co.jp


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遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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