うつ病で退職してから就活するまでの道のり(前編)

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うつ病になって自宅で休養していましたが、そこからの展望が全く見えていない状態でした。どこへ相談していいのか、どうすればいいのか手探りがなくもがき続けました。きっかけは市役所の福祉課でした。そこからどういった経緯で障害者手帳の取得に繋がっていったかという体験談を書いてみようと思います。

最初のきっかけは市役所で相談したこと

最初はこころの健康相談ダイヤルに電話をしましたが常に話し中で全くつながらなかったのです。どこへ相談していいか分からなった私は、市役所に相談することにしました。

最初、市役所で相談すると生活保護を受ける前提で話が勧められたのが衝撃でした。一度、病気になるとそこまでセーフティーネットがないというふうに思ってしまったのです。就労移行支援の存在を知らなったため、自力で探さなければいけないと考えてしまったのです。オープンとクローズの違いが知らなかったため、病気であるという事を公開して仕事を探す手段もあることを知ることが出来ました。市役所で初めて精神障害に関する支援があると言うことと、障害者手帳の存在を知り、主治医と相談して手帳を取得してオープンで働くことを決意しました。クローズだと空白期間を聞かれた時にどう答えたらいいか分からなかったためです。再発した時にまた同じ苦しみを味わうのは二度と耐えられないと感じたためです。手帳を持つ事で様々な支援が受けられることを知ることが出来ました。就職活動でも手帳を持っていることを伝えるか、伝えないかはあくまで個人が決めることなのです。市町村によって手帳をも持っている事で様々な恩恵があります。一般的に美術館や博物館などの入場料が免除もしくは減額されます。また住んでいる市町村によっては公共交通機関が割り引きや免除されるケースもあります。私が良く活用しているのが映画のチケットが通常1800円が1000円で手帳を提示することで割引を受けることができます。

身体・精神・療育手帳など持っているだけでは特にデメリットがないのです。もし障害をお持ちで手帳を交付されていない方は、一度支援機関や市役所の福祉課に相談してはいかかでしょうか?手帳を持つことで、自分の中で葛藤はあるかも知れません。私もそうでした。でもそれで気持ちの整理がついて、スッキリした自分がいるのもまた事実でした。市役所で紹介されたのが、障害者就業・生活支援センターと生活支援センターでした。まず市役所の方が連絡をしてもらい、日時を決めて訪問することになりました。もし今この記事を読んでどこに相談すればいいか悩んでいる方は相談できるという意味で今一歩勇気を出して通ってみてはどうでしょうか。

生活支援センターに通ってから

市役所から教えてもらった生活支援センターの場所は家から歩いていける所でした。職員の方々は色々相談に乗ってくれました。生活支援センターの活動は何かをするのではなく、利用者が自由にゲームをしたり、談笑をしたりと何かをしなければいけないものはなく、家に引きこもる事がないようにしてあくまで他人とコニュケ—ションを取る事がメインでした。生活リズムを整えたい方、仲間を作りコミュニケーションをとりたい方などに気軽に通える場所を提供しています。能力や適性に応じ自立した日常生活及び社会との交流の促進、生活力の向上につながるよう必要な支援をしています。自分のペースで行きたい時間に行き、レクリエーションなど参加をするもしないも自由です。また日常の悩みや買い物の付き添いなども行ってくれます。私が良く相談したのが就職に関してと障害年金について相談しました。

就労継続支援B型に通ってから

就労継続支援B型とは、障害を理由に企業で働くことが困難な方が軽作業などの就労訓練を行うことができる福祉サービスです。

生活支援センターに暫く通っているうちに何もしないという事が、苦痛になってきました。そこで職員の方と相談して、就労継続支援B型が近くにあるので通ってみてはどうかと提案されて見学に行き、再就職へのリハビリと割り切り、決められた時間に通うことで身体のリズムを整え次のステップへと繋げることを目標に通所することにしました。実際の作業はコンビニに売られている紙袋の製作の軽作業でした。9時〜16時まで休憩を挟みながら、黙々と作業をしていました。週に1回レクリエーションがあり、就労に関しての訓練ではなく、あくまで自分が通所していた就労継続支援B型の話ですが、通所している方も長い人だと30年以上通っている方もおられ、就職活動はあくまで自主的に個人が行っているだけで、就職そのものを諦めている方も多々おられました。狭い人間関係でまとまっており、人間関係が凄く面倒くさいというのがかなりストレスになってきました。世間から隔絶された環境なので、職員にやって貰って当たり前という環境に自分にはどうしても馴染め無かったのです。あくまで自分の所感ですが、就職を本気で目指す方はあまり就労継続支援B型に長居せず次のステップへの道を模索することをお勧めします。

▶︎続きのページ:うつ病で退職してから就活するまでの道のり(後編)

参考文献

地域移行支援 – WAM NET(ワムネット)
https://www.wam.go.jp

tkbn

tkbn

40代男性。30代半ばでうつ病を発症。40代になって発達障害の疑いありと診断される。就労支援機関で自分の特性について学び、最後の就活を終えコラムを書いています。趣味は鉱石収集。年2回大阪・京都で行わるミネラルショーや即売会に行って、気に入ったものをコレクションするのが楽しみですが、部屋で飾る場所が無くなっているのが最近の悩みです。

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