原因がわからなかったうつ病の体調不良
うつ病自分はうつ病で就労移行支援事業所に通所しています。当初は原因のわからない体調不良(頭痛、めまい、吐き気など)がありました。今回のコラムではその体調不良がどのようなものであったか、どのように解決していったかについて書きたいと思います。
最初に起こった体調不良
この原因のわからない体調不良についてですが、最初に起こったのは前職に就いていた時です。当時のことを詳しく思い出すことはできませんが、体調が悪化する直前に親しい友人と旅行に行く予定を立てて楽しみにしていたくらい、自分の体調に不安を持っていませんでした。ところがある日、出社すると突然のめまいがして、ひどい吐き気をもよおしました。なんとか内科や脳神経外科の病院に行きましたが、何の病気かわかりませんでした。過去に通っていた精神科に受診した結果、休職という扱いになったのです。そこから約2年、体調が回復しなかったため、会社を辞めざるを得なくなりました。
原因がわからなくては免罪符?
それから復職を目指し就労移行支援事業所に通所するようになりました。しかし、通所して2カ月で同じような原因不明の体調不良が3回も起こったのです。この体調不良に対して当時は、自分のうつ病の症状でありどうしようもないことだと思っていました。そのため、就職するうえで体調不良の時は休ませてもらうことを配慮事項にしようと考えていました。しかし、そのことを就職が決まった他の通所者に相談したところ、「原因不明の体調不良があることは就職するうえで大きなデメリットであり、原因を見つけたほうがいい」と断言されたのです。
しかし当時は……
この犯人捜しは当時、非常に難問でした。毎日欠かさず日報を記録していましたが、これといった問題点や打開策は見えませんでした。また、わからないことを何とかわかろうとすることは自分にとって大きなストレスでもありました。
原因が見えてきた転機
4カ月目に4回目の体調不良が出てきました。その時、自分は前の月に体調不良が出てこなかったことから就職活動をしようと思っていたところでした。しかし、事業所の面談で「もう少し様子を見たほうがいい」といわれ、直後に体調を崩してしまいました。自分の就職したいという強い思いに対して、否定されたと強く思ってしまいました。そして、そのことが精神的なショックとなり身体症状に出てきたのです。
見返してみると……
そこで、過去に起こった通所中の3度の体調不良について、前後に自分の考えを否定されたり、曲げられたりしたことがなかったか考えてみたところ、大小はあるものの3回すべての体調不良に当てはまりました。
振り返ってみて
就労移行支援事業所に通所して再発した体調不良は、起こった時すぐに原因がこれだと気づくことができませんでした。同様のような症状が数回出てきて、その時の前後の日報の些細な出来事から共通点を見つけました。おそらく前職でも同様のことがあったのかもしれませんが、記憶だけで振り返ることはあいまいなことが多いので自分には難しいです。ただ、これ以外にも原因不明の体調不良が起こるかもしれません。そのために、毎日の些細な記録をとることが大切だと思います。
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