2022年北京冬季パラリンピック~車いすカーリングのルールは?

スポーツ

出典:Photo by Francis Bouffard on Unsplash

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車いすカーリングの対象障害は下肢に障害のある肢体不自由者が対象です。冬季オリンピックカーリングとあまりルールは変わりませんが、車いすを使用するためさまざまな工夫がなされています。

車いすカーリングの競技の流れについて

車いすカーリングはその名の通り、車いす使用者によるカーリングです。カーリングの代名詞ともいえるスウィーピング(ブラシで掃くこと)は行わず、助走せずに手またはキュー(棒状の補助具)を使ってストーンをリリースすることが特徴です。

試合は2チームによる対戦形式で、1チーム4名で女子選手を必ず入れなければいけません。1試合は8エンドで、1エンドにつき各選手2個ずつストーンが与えられ、各チーム交互にハウスと呼ばれる円に向かってストーンを滑らせます。

ストーンをハウスの中心に最も近づけたチームがそのエンドでの勝ちとなります。また、ハウスから最も近い敗けチームのストーンより内側にある勝ちチームのストーンの数が得点となります。これを8エンド繰り返し、総得点で勝敗を決めます。

※エンドとは?・・・各チーム8個のストーン(計16個のストーン)を全て投げ終えると、1エンド終了となり、得点を数えます。

※ハウスとは?・・・ダーツの的のような同心円をハウスといいます。投球者はハウスの中心を狙って投球します。

カーリングと車いすカーリングの違いは?

一般のカーリングの競技ルールに準じ、用具、競技施設も共通です。異なる点として以下のことが挙げられます。

車いすカーリングは静止状態の車いすから投球します。投球の際には車いすが動かないように、チームメイトが後ろで車いすを押さえることが許されています。また、オリンピックでよく見られるブラシで氷の表面を掃くスウィーピングはできません。

また、1試合のエンド数も異なり、1試合6エンドのところ車いすカーリングは8エンドとなっています。

チームプレーとしてのカーリング

事前に作戦を考えても、リンクの氷の状況も常に同じわけではありません。投げたストーンが狙った通りにならないときもあります。

そうした状況を冷静に見極めながら、選手たちがそれぞれ、ひとつの作戦に向かって自分ができることを一生懸命に取り組んで理想に近い形に持っていくことで、勝利に導くことが重要になります。

他のスポーツと違い、車いすカーリングは極端な身体能力を必要としません。必要になるのは、判断力、決断力です。観戦するさいは両チームの駆け引きに注目してみてください。

参考文献

【日本パラリンピック委員会 一般社団法人日本車いすカーリング協会】
https://www.jsad.or.jp/paralympic/sports/wheelchair-curling.html

【パラサポWEB 車いすカーリング】
https://www.parasapo.tokyo

障害者ドットコムニュース編集部

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