映画『裸足になって』7月21日(金)全国ロードショー

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©THE INK CONNECTION - HIGH SEA - CIRTA FILMS - SCOPE PICTURES FRANCE 2 CINÉMA –
LES PRODUCTIONS DU CH'TIHI - SAME PLAYER, SOLAR ENTERTAINMENT

映画『裸足になって(原題:Houria)』が、7月21日(金)から新宿ピカデリーやシネスイッチ銀座など全国で順次ロードショーされます。カンヌ国際映画祭の「ある視点部門」にも出た経験のあるムニア・メドゥール監督の新作です。


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夢と声を失った少女の、再生への物語

舞台は北アフリカに位置する広大な国アルジェリア。バレエダンサーを志し修行に明け暮れる少女フーリア(演:リナ・クードリ)は、貧しくもささやかな生活を送っていました。しかし、家族に車を買ってあげるために赴いた賭け闘羊(とうよう)で、結果に納得のいかない男アリからの逆恨みに遭い階段から突き落とされてしまいます。

大怪我を負った挙句、心的外傷によって喋れなくなってしまったフーリア。「死んだも同然」とまで落ち込んでいた彼女を変えたのは、同じく様々な問題を抱えたリハビリ仲間との出会いでした。ひょんなことからダンスの腕前を見初められたフーリアは、リハビリ仲間にダンスを教えながら互いに絆を深めていきます。

言葉を失ったフーリアのコミュニケーション手段は、専ら筆談と手話です。その影響か作中後半からのダンスは、手話をモチーフとしたコンテンポラリーダンスとなっており、言語の壁を超えて雄弁に語りかけ表現します。リハビリを終えてなお降りかかる困難や悲劇に負けず、立ち上がり再生するフーリアの物語をお楽しみください。


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知っておきたい、アルジェリア内戦


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この映画を観るにあたって、アルジェリアの内情について知っておけば舞台背景などをより深く理解できます。まず、アルジェリアの公用語は表向きにはアラビア語となっていますが、実際はフランス植民地時代に浸透したフランス語も広く使われており、作中は筆談含めほとんどフランス語で会話しています。

そして、アルジェリアには1991年末から2002年初頭にかけて続いた「暗黒の10年」と呼ばれる内戦があります。テロや虐殺やゲリラ戦が横行した時代の傷跡は今も人々の心に残っており、未だに不安定な情勢となっています。

内戦の勢いを削いだのは、ブーデフリカ大統領による「恩赦」でした。重犯罪でなければ恩赦するという方針により反乱勢力の多数が投降したものの、これまでの暴力行為を裁けないことは諸方に多くの怒りや不満を残しました。


映画『裸足になって』公式サイト

https://gaga.ne.jp

映画『裸足になって』本予告

障害者ドットコムニュース編集部

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