ヘルプマークとは?配慮が必要な方の新しい目印です
暮らし出典:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/
お年寄り、お身体が不自由な人、おなかの大きな妊婦さん。優先座席に限らず、席を譲った経験のある方も多いと思います。ところで、配慮が必要であることが目に見えるばかりとは限りません。実は配慮が必要な方は、ここに挙げた方々以外にもいらっしゃるのです。
ヘルプマークとは?
配慮が必要な方は、先に挙げた方のように外見からそうと分かる方ばかりではありません。
義足の方、人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、おなかがまだ目立たない妊娠初期の方など。ヘルプマークは、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせる目印です。身に付けることで周囲は気づき、援助が得られやすくなります。
ヘルプマークは縦長で、赤地の中に白い「+」、その下にこれも白色で「♡」(ハートマーク)が付いています。なおヘルプマーク以外にも様々な障害のある人を配慮する障害者マークがあります。
ヘルプマークを見かけたら
ヘルプマークを身に着けた方を見かけたらどう接すればいいのか。
外見では分からなくても、疲れやすかったり、つり革につかまり続けるなどの同じ姿勢を保つことが困難な方がいます。電車・バスなど公共交通機関の中で、ヘルプマークを身に着けた方を見かけたら席を譲りましょう。ヘルプマークを着けることで譲られた方も、優先席に座っていることを不審な目で見られることもなくなります。
突発的な出来事に対して適切に対応することが困難な方や、立ち上がる、歩く、階段を昇り降りするなどの動作が困難な方がいます。ヘルプマークをつけた方でこのような方を見かけたら、声をかけるなどの配慮をしましょう。
視覚障害者や聴覚障害者、身体障害者等、災害時に自力での迅速な避難が困難な方がいます。安全に避難するために誘導しましょう。
ヘルプマークをさらに広げるために
この優しい心をつなぐヘルプマーク。
平成24年10月から東京都の取り組みとして始まり、平成28年12月現在、京都府・和歌山県・徳島県・青森県・奈良県とその優しいマークは広がっています。もっと全国的に広がらないものかと思う方もいらっしゃると思います。
しかし、これはあくまで、東京都が始めた取組みだという点を理解しておかなければなりません。マークの著作権は東京都に帰属、商標登録されています。ヘルプマークの趣旨に合致すれば作成・活用することが認められていますが、寸法や比率を含めてガイドラインに従う必要があります。
東京都は全国に広げていくために、関係各所に働きかけているととのことで頼もしい限りですが、ここは厚生労働省や内閣府を始めとする国の関係機関をも巻き込んでの活動を期待したいと思います。