障害者の私が、働くことについて思うこと〜発達障害のASDとADHDを併発しています!<vol.15>
暮らし 発達障害発達障害のASDとADHDを併発しています!vol.15 <毎月1日連載>
私は、発達障害のASD・ADHDと、精神疾患のパニック障害がある障害者ですが、同じ立場で支援の仕事をしています。働くことについて、思っていることなどを書いていこうと思います。
私の障害特性上、組織の中で働くのは大変です。大勢の中で生きていくのは、学生時代から苦手でした。頑張ってもできないことが多いですし、コミュニュケーションがまず難しかったです。楽しいこともありましたが、息が詰まって、逃げ出したくなることも多くありました。なので、子どもの頃から将来には不安しかありませんでした。父が会社を経営していたので、他所では無理そうだし、そこで働こうと思い、高校生の頃から父の会社でアルバイトをしていました。ですが、何年か働いて貯金ができたら、他所でも働きたいと思うようになり、いろんな仕事を経験しました。自己紹介の欄でも紹介しています。得意なことと、環境や人に恵まれたら長く働けるんだと知りました。
今は、障害者ドットコムの中でもいろんなお仕事をしています。相談支援や就労継続支援B型のピアサポーターとしての面談同席。サイトのコラム執筆や取材。他社サイトでのコラム執筆。オンラインサロンやYouTube。経営者としてのいろんな雑用など。好きなことや得意なことがたくさんあって、頑張れています。体調を大きく崩すこともありません。会社を夫と立ち上げたからには、職員やご家族、利用者様を守る責任があります。多少の体調不良でも、頑張って働くのは当たり前です。この一年は、新幹線に乗って東京に取材などにも行けるようになり、とても楽しいです。能登半島地震での被災地支援では、福祉職員として輪島に派遣され、8日間連続で勤務もできました。よく頑張ったと自分でも思いますし、自信にもなりました。
私は働くことが好きなので働いています。もちろん、休みの日に遊ぶことも楽しくて大好きなのですが、働かずに遊ぶだけだと、こんなにも楽しくはないと思います。いろんな方と、仕事の話をすることも楽しいですし、休みの日でも仕事のアイデアを思いついたら嬉しくなります。パニック障害がひどい時は、家から出られない時期もありましたが、だからこそ今の体調や環境はとても恵まれているし、日々感謝の気持ちになります。仕事ができなかった時期は、社会から取り残された感じがして、遊んでいても虚しくなって、生きていることすら楽しくなくて、とても惨めでした。なので私は、まだまだ働きたいと思っています。
私が働くことをとても大切に思うのは、尊敬している祖父母や家族や親戚を見ていたからです。曽祖母が家で内職をしているところや、祖父や祖母が仕事場や畑で働くところ、父が会社で働くところを子どもの頃から見て育ち、自営業が多い親戚が集まってそれぞれの仕事の話をしているところや、母が、家でも一生懸命仕事の勉強をしているのを見て、ずっと憧れていました。今では、父とも仕事の話をすることが楽しいですし、経営の先輩なので、相談もしています。
世の中には障害や病気があっても働いておられる方も多いです。利用者様のお仕事に対する頑張りにも日々励まされていますし、勉強になることも多いです。いろんな働き方があります。私もテレワークを取り入れることもあり、本当に助かっています。出かけることが大好きでも、PCでコラムを執筆したり、zoom会議や取材など家でできることもあります。これだけPCやスマホが普及していて今時、必ず出社しないといけないなんてこともないと思います。快適に仕事ができるよう、家や好きな場所での仕事がもっと広まれば、たくさんの人が働きやすくなるのになと思います。
私は働いている人が、仕事ができる人が魅力的に見えるし尊敬しています。これからも、活躍されておられるいろんな方の取材も続けていきたいです。そして、ずっと勉強して、成長していきたいと思います。
発達障害夫婦の日常
https://www.youtube.com/@yuichi_naomi_hattatsu
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注意欠陥多動性障害(ADHD) 自閉症スペクトラム障害(ASD)