出典：https://www.photo-ac.com


障害をもつ方には、旅行先の環境・設備や移動に不安があり、旅行に行くことをしり込みしている人も多いのではないでしょうか？最近では、誰にでも楽しめる、旅行における考え方が広まりつつあります。それはユニバーサルツーリズムというものです。ユニバーサルツーリズムとは何なのかと障害者の旅行事情について述べていきます。

ユニバーサルツーリズムとは

高齢者や障害などを持つ方は、旅行に行くことがなかなか難しい場合があります。介助者やバリアフリーが必要であったり、食事面で援助が必要とされる場合があります。それ以外の方でも、外国人観光客、妊娠されている方など、配慮が必要な方がいます。このようなハンディを抱える人も楽しめる旅行がユニバーサルツーリズムという考え方です。

ユニバーサルツーリズムは1990年代後半に我が国で始まり、2000年代から全国的にNPO法人が中心となって取り組みられるようになりました。しかし、ユニバーサルツーリズムの事業を始めたくても、ノウハウがなく妥当な価格でサービスを提供できないといった理由があり、なかなか前進できいないのが現状です。
　

旅行会社によるユニバーサルツーリズムの取り組み

大手旅行会社のユニバーサルツーリズムHPを見ますと、高齢者向けや様々な障害者向けの旅行商品が個別にあります。介助するスタッフや添乗員は同行してもらえるようで、ホテルもバリアフリーな客室を用意しています。

細かな配慮がなされている反面、料金は少々割高な気がします。とは言え、コスト削減に目を行き過ぎて、削ってはならないところを削る可能性もあるので、深く考慮する必要があります。また、旅行商品のバリエーションは少なく限られています。これからは各旅行会社など観光産業が、新規参入しやすいよう法制度を整備していく必要がありそうです。



旅行は心身ともに良い刺激になります。何もかも初めての土地や海外ですと、ワクワクしますね。ですが、誰もが楽しめるとは限らないのです。ユニバーサルツーリズムは、その旅行に関する壁を飛び越えるスプリングになっています。しかし、それは完成品ではなく、まだまだ改良する余地があるといえます。


参考文献

H.I.Sユニバーサルツーリズムデスク　
http://www.his-barrierfree.com

学生最後の思い出に！車椅子で行く卒業旅行のススメ
http://www.media116.jp