映画を観に行こう!映画館の障害者サポート

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出典:https://www.photo-ac.com


あなたは、最近映画を見ていますか?映像エンターメントの王様といわれる映画。障害者割引などもあり、これはいかない手はありませんよね。2016年の4月、障害者差別解消法が施行されたことで、映画館も今までよりも安心できる対応を始めています。このコラムでは、視覚・聴覚障害者のかたが観るきっかけを作るために、安心してもらうために映画館が用意しているサポートの紹介と、発達障害のかたによくみられる感覚過敏に映画館でできる対策もあわせて紹介します。

行きづらさの理由



障害者の方が行きづらい理由の代表例をふたつ紹介します。

聴覚障害者の方へのアンケート調査では、字幕上映がないことで諦めてしまった経験がある人は、53.7%いました。そして、発達障害の方は、うるさく聞こえてしまう音や刺激の強い光に悩んでいるようです。


映画館の工夫



視覚障害の方には、これまでにも字幕上映があります。しかし、日本語の字幕版上映は数が少なく、画面を占有してしまうので見づらかったりと、課題もありました。

そこで、活躍するのが音声ガイドや字幕表示端末。スマートフォンのアプリを経由して、まったく同じタイミングで字幕や音声を流すことができるというものです。映画自身にしくみが入っているので、上映劇場に関わらず、利用することができます。対応する映画は、今後も増えていくと思われます。


感覚過敏の方向けのコツ



発達障害の方は、どうすればよいでしょうか?感覚過敏の方は、光や音をへらす工夫で、問題なく見れるようになります。普段の生活で使われていない方でも、映画前に対策すると快適さが格段に変わります。

サングラス
光を減らしてしまうサングラスでは、周りが暗いので見えにくくなるのでは?と思う方もいると思います。実際、映画館と昼間の日光とでは光の量が全く違います。問題なく見える程度の濃度は人によって違いますので、明るめのサングラスをおすすめします。

イヤーマフ
ヘッドホンのような形で、耳を包んで音を和らげてくれます。頭を締め付けない、負担の少ない物を選びましょう。

どちらも、貸出をしている劇場がありますので、スタッフに聞いてみるとよいでしょう。


以上、字幕・音声でのサポートと、刺激が強い場合の対策の二つを紹介しました。障害者の方が気後れすることなく見られるようになる日は遠くないはずです。まずは、あなたの観たい映画があるか調べてみては?


参考文献

メディア・アクセス・サポートセンター
http://npo-masc.org

経済産業省
http://www.meti.go.jp

OHO THEATER LIST
http://theater.toho.co.jp

トリヤマ

トリヤマ

大阪府出身、20代。
成人前に自身の広汎性発達障害を知り、
半年後、就労移行支援事業所に通い始めました。
今現在は、ライティングへの挑戦に意気込んでいます。
演劇が趣味で、鑑賞するのはもちろん、みずから演じることも。
そのためか「声の大きさは芸人並み」と、もっぱらの評判です。

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