引きこもりが就職をめざす物語 第4話~就労移行支援とA型を見に行った
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B型があるならA型もあるはずです。1ヶ所のみですがB型事業所を見学して、別の方向性も見てみたいと思い立った私は、さっそく計画相談の相談員さんに連絡を取ってみました。しかし支援学校の卒業時期と重なって、しばらく多忙で動けない時期が続きます。
作業系からの逃走
「AでもBでもない世界があるらしい。就労移行という事業所。」
ということを風のうわさで耳にしました。色々あるなら色々見て回ろう、と俄然活動的になり、就労移行支援2ヶ所とA型1ヶ所を見学して回りました。その中で、私の中で疑問が浮かんできました。
障がい者雇用とは、まずは作業系なのか?
という点です。見学した事業所が袋詰め作業・検品作業といった、作業系中心のところが続きました。しかし同じ作業を8時間続ける根気の持ち合わせはないのです。
ここからはあくまで個人的印象です。事務系の求人・就職もあるらしいですが「障がい者雇用は作業系中心」という考え方が、特に歴史の長い事業所では支配的と感じました。それから、歴史が長いため企業とのつながりも多く、実習や就職で有利になるのかもしれないとも思いました。
3件目の正直
いま通所しているのは、3件目に見学した就労移行支援事業所です。さわやかな笑顔のお兄さんが応対してくださいました。あとで判明することですが、事業所のセンター長でした。この事業所は新しいがゆえに、
昔ながらの価値観を共有していない = 作業系以外にも選択肢は豊富
という前提で訓練プログラムを組んであると感じました。ただひとつ想定外で、非常に困った規則があったのです。オフィスカジュアルで通所するというルールです。ということは
真夏でもハーフパンツ禁止
絶望するに足る規則でした。当然といえば当然のルールです。しかし暑がりと引きこもりを兼務していた私には、真夏に長いボトムスをはく意味も必然性も、ここ十年来なかったのです。
まとめ
大きな目標のために小さな我慢が必要な場面はあるものです。就労移行支援というのは、働く訓練をする場であって、相応の服装が求められることはよくあります。毎日スーツ着用を義務づけている所もあるくらいです。
ちょっと待て その服装で 通所だと
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