バイバイうつ病~うつ病発症から寛解まで~

うつ病

出典:https://www.photo-ac.com

これからお話するのは、私がうつ病を発症した経緯と、症状、うつ病になって得たもの、失ったものなどです。その他、現在寛解を続けていくために実践していることなどを紹介しています。

①うつ病発症(経緯と症状)

うつ病を発症したのは29歳の時でした。当時、営業事務として働いていた私は部署移動となり、物理的に無理な量の仕事を一人で抱え込んでしまい、残業も月に80時間を超えていました。また、上司からのパワハラもまともに受け止めてしまい、気持ちも不安定な状態でした。しばらくは、我慢して、仕事を失いたくないという気持ちで必死に仕事をしていました。

そんなある日、目を覚ますものの起き上がれないのです。気持ちでは仕事に行かなきゃ、やることがたくさんあるという気持ちなのですが、身体が鉛のように重く、だるく動けない、動きたくないのです。その日はお休みを頂き、一日自宅でゆっくりしていました。明日からまた頑張ろうと…。ところが、翌日も同じ状態で会社に行けませんでした。その翌日も…。なんだか、身体全体のスイッチが切れたように、糸が切れたようになりました。何もしたくないと…。

いよいよ私とは無縁と思っていた心療内科へ行くことになりました。診断は重度のうつ病でした。病院で診断された私はホッとした気持ちになりました。原因不明の症状にも悩まされていたので、うつ病のためだったのかと少し安心しました。病院帰りにうつ病の本を一冊買いました。会社は4か月休職することになりました。休職後、復帰するも改善されず、会社の経営状態も悪化し、人員削減のために解雇になりました。そこから、しばらく引きこもり生活が始まりました。

【私の症状】
・不眠、過眠
・イライラ
・頭痛
・意欲低下(何もやる気が起こらない)
・倦怠感(身体が重くだるい)
・食欲低下
・涙が勝手に出てくる
・希死念慮

②気付きと自身の修正

・うつ病になって得たもの…うつ病になったからこそ出会えた人たち、自身の思考のクセや認知の歪みを知れたこと
・うつ病になって失ったもの…一部の知人、仕事(社会とのつながり)、お金、生活リズム、笑顔

‌うつ病は、誰でもなる可能性はありますが、自身を振り返ると、白黒思考やすべき思考が強かったと思います。そのため、自分で自分を苦しめていることが多くあり、精神的に辛くなる、自己責任の部分もあるのではないかとも思います。そうならないためには、自身の思考のクセに気付き、認知の歪みを修正していく認知行動療法がおすすめです。

③ひきこもりから外へ

ようやく少し動けるようになってきた時、これから先どうやって社会へ出ていけばいいのだろうと考えました。そこで、支援センターというところに行き当たりました。まずは、家以外の居場所、通うところがほしかった私はすぐに申し込みました。はじめは行けそうな日だけ通い、だんだんフルで通うようになり、次は世の中の役に立ちたいと思うようになりました。

そこで、就労継続支援B型という主に内職をしている作業所に通うようになりました。そこでも、徐々に通う日数を増やしていき、4年ほどが経ちました。そして現在は、就労移行支援へ通い、再就職に向けて奮闘中です。

④寛解になった現在、私が実践していること

・生活リズムを乱さない
・自己肯定感を高くもつ
・ま、いいか~という気持ちをもつ
・自分は自分という気持ちをもつ
・今できていることに目を向ける
・毎朝、音楽を聴いてテンションをあげる
・コーピングを行う(岩盤浴、一人カラオケ、家でヨガ、アロマを焚く)

うつ病を経験して、一度社会から離れましたが、再度社会復帰しようと思った時に、助けてくれる施設や、就労移行支援などがあるのだということが知れて、通えて本当によかったと思っています。また、障害者雇用も増えて、誰もが働きやすい職場が増えるといいなと思っています。

ごろにゃん

ごろにゃん

30代、独身、女性。29歳の時、営業事務として働いていた時に、自分には関係がないと思っていたうつ病を発症。4か月の休職を経て復帰するも良くならず、会社の人員削減のためもあり、会社都合の解雇になりました。それからひきこもり生活が始まりました。ひきこもり生活の中で、いろんな感情と向き合い、自分とも向き合いました。現在は、社会復帰を目指して奮闘中です。

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