嘘を吐くのは悪い事?正直者が苦労する本音と建て前①

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皆さんは幼い頃よく親から嘘をつくなと教えられませんでしたか?真面目で正直であれ、そう教えられた子供が真に受けて育つとこうなってしまった…という私自身の失敗談を笑い話のつもりでお読み下さい。

正直エピソード

皆さんはこんな場面に遭遇したことはありませんか?友達が髪を切った時に「変な髪形にされたー!ね、変だよね?」と聞いてきました。そんな時、あなたならどう返答しますか?以前の私は常に正直でいなければならないと思っていたので、自分が変だと感じたら、迷わず「うん、変だね!」と即答していました。そして「その美容院最悪ー」と美容院すら全否定することも。同じく「この服変かな?」と聞かれた時も自分が変だと感じた場合、迷わず「うん、変だね!」とか「似合ってないよ」と即答していました。相手がどんな意図を持って会話しているかが全く分かっておらず、質問=こちらの意見を求めている、と解釈していたのです。また、「美味しい?」と聞かれた時も、口に合わなければ「美味しくない」と返答する正直ぶり。もはや正直ではなく只の失礼な奴ですが、私からすれば、「嘘を吐くこと=悪」と教えられてきたために、自分自身が言いにくい場面でも常に本音で正直に生きていただけなのです。

学校でも何かトラブルが起きたり、誰かのイタズラに先生が怒り、「だれがやったの!!」と聞かれれば正直に犯人を教えていました。いつも私に聞かないでくれ、と思って黙って視線を逸らしていたのです。今考えれば、先生は私が嘘を吐けないことを知っていて利用していたのではないかと思います。陰で悪口を言われていたり、いじめられたりもしましたが、悪いのは私ではなくイタズラしたり、いじめたりする人だと思っていたので堂々としていました。その態度がまたさらにいじめを酷くした原因でもあると思います。

本音と建て前

発達障害者の方にはあるあるかもしれませんが、私には本音と建て前と言う日本の文化が理解できませんでした。なので私は、別れ際に「また連絡して」と言われれば用事が無くても連絡しましたし、さほど仲良くない人に「また今度飲みにでもいこうね」なんて言われた日には、後からお断りをする文面を何日もかけて考え、長文のメールを送りつけるという荒業を成し遂げていました。他にも「ゆっくりしていってね」と言われれば何時間も居座りましたし、お茶を頂く時に「全部飲んじゃっても大丈夫だからたくさん飲んでね」と言われれば本当に全部飲み尽くしていました。「くつろいでください」と言われれば迷わず寝そべりましたし、「自由にしていて」と言われれば本当に自由にしていました。例えば本棚に自分の興味がありそうな本が無いか探したり、面白そうな映画のDVDがないか探したり、といったことです。「お茶のおかわりはいかがですか?」と言われればいつでも貰っていましたし、「もう、好きにして!」と怒られれば本当に自分の思うように事をすすめました。勿論後から更に怒られることもあるわけですが、「好きにしてって言ったのはあなたでしょ!」と逆ギレ…私が文言通りの意味にしか受け取らないので会話自体が成立していない事にお互い気付いていなかったのです。

言葉のウラ

皆さんは言葉に隠された裏の意味をどれくらい意識しながら生活していますか?言葉の裏の意味に敏感な人もいて、言い回しに気を付けないとトラブルになることもあるわけです。私の例で言うと、女友達が「私ブスだから…」と言えば「人間見た目じゃないよ!」と励まし、「私、太ってるし」と言われれば「痩せすぎよりいいよね!」と返す。私からすると相手と良好な関係を築こうと精一杯な訳ですが、人によっては「あなたはブスです。」「確かに太り過ぎですよね。」と言われたと裏を読む方もいらっしゃるわけです。“褒めて欲しいのであえて自分を貶す”という本音と建て前と言う文化を知らなかったために、“失礼な奴”というレッテルを貼られる事態になったのです。また、これは上級編かもしれませんが、「元気な人ですね」と言われれば「それだけが取り柄ですから!」と鼻を高くし、「物知りですね」と言われれば素直に照れていました…

まとめ

今回は私の失敗談をお読み頂きましたがいかがでしたか?“あるある”や“やべぇ奴おる”という声が聞こえてきそうですが、次回はこんな“やべぇ奴”がどうやって一般社会に溶け込もうと努力しているかお話できればと思います。

▶次の記事:嘘をつくなと育てられた発達障害者の思わぬ弊害②

sakurako*

sakurako*

高校生の時に不登校になりパニック障害と診断される。その後、紆余曲折あり自閉スペクトラム症・解離性障害と診断を受け就労支援施設B型作業所に通う。
現在は就労移行支援施設に通いながら就職活動中。
趣味は読書と映画鑑賞、手芸。“世界をもっと優しく”がモットー。

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