発達障害に特化した就労移行支援事業所の特徴~それ以外の事業所との比較から

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就労移行支援事業所は、全ての障害に対応していると思われがちですが、そうではない事業所もあります。私は発達障害なのですが、それに特化した事業所に通っています。その経験も含めて、前者と後者の事業所の違いはどういったところにあるのか、それを紹介したいと思います。

2種類の就労移行支援事業所

就労移行支援事業所には、身体障害、知的障害、精神障害などの様々な障害を受け入れている事業所と、1つの障害に特化した事業所の2種類があります。私は後者の事務所に通っており、そこは発達障害に特化しています。様々な障害を受け入れる事業所と、発達障害に特化した事業所では、どのような違いがあるのでしょうか。

全ての障害を受け入れる事業所

私は、今の事業所に通う前に、ある事業所に見学へ行ったことがあります。その経験から最初に様々な障害を受け入れる事業所について説明したいと思います。

まず、事業所に入ると、様々な障害を受け入れるというだけあって、色々な障害を持たれていた方がいらっしゃいました。例えば、車いすを使われている、身体障害と思われる方がいらっしゃいました。それから、通所者と一緒に事業所で実際に行われている訓練を受けました。その時は、履歴書の書き方というテーマで行われていました。具体的に言うと、名前や住所などの個人情報、配慮事項をどう書くべきなのかというものです。他にも様々なテーマの訓練があり、それらをすべて一度は受けることなどの基準をクリアすると、就職活動を受ける段階に進むことが出来ます。私個人の感想を書かせて頂くと、今通っている事業所よりも進むペースがゆっくりであるという印象を受けました。恐らく、通所者が抱えるそれぞれの障害に合わせて進めると、結果としてペースがゆっくりになってしまうのだと思われます。

訓練が終わると、通所者の方が訓練の合間にやっているという作業を体験しました。作業は3種類あり、そのうち2種類を覚えているので紹介します。1つ目は、3㎜位のとても小さなビーズがたくさん入った容器から、指定された色のビーズを選り分けるというものです。2つ目は、様々な色のクリップが、縦と横の2つの方向からつけられた厚紙を見本として、出来るだけ多く見本と同じ厚紙を作るというものです。

また、就職活動をされている方には、事業所の電話対応を訓練の合間にされていました。

以上が、見学の流れでした。様々な障害を持たれている方に対応するため、訓練のスピードをゆっくりとされるなどの工夫をされていました。しかし、そういった工夫が自分のペースと会っていないと感じ、見学した事業所には通所しませんでした。特例子会社など、多くの障害者の方がいらっしゃる企業もあるので、就職する前にその雰囲気を体験することが出来るというメリットがあると思います。

発達障害に特化した事業所

私が今通っている事業所は発達障害に特化した事業所です。発達障害でも、ASD(自閉症スペクトラム)、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)の方を受け入れています。それ以外の障害を持たれている方は、基本的には受け入れていません。ですので、身体障害や知的障害の方は現在いらっしゃいません。イヤホンなどを装着されている方もいますが、それは補聴器ではなく、聴覚過敏を和らげるためのノイズキャンセリング機能付きのイヤホンです。

何故、一部の障害に特化させる必要があるのでしょうか。その理由は、一部の障害に特化させることで、より障害の特徴に合った訓練を提供できるからです。例えば、発達障害の方の一般的な特徴として、コミュニケーションに苦手さがあるというものがあります。それに対応するために、事業所ではアンガーマネジメント(怒りを暴力などの直接的な行動に、発展させないために制御するための知識)やアサーティブコミュニケーション(人を不快にさせないために、適切な言葉を選ぶための知識)などのコミュニケーションに関する知識を学んでいます。更に、その中にグループディスカッションやロールプレイを挟むことで、コミュニケーションの知識のより一層の定着を図っています。 また、先ほど紹介した事業所とは違い、先ほど紹介したビーズを選り分ける等の作業は行っていません。同じ発達障害の方たちが集まっているからなのか、訓練のペースも自分に合っているように感じられました。このように、発達障害に特化した事業所では、より障害の特徴に合った訓練を受けられます。

2つの事業所の比較を行いましたが、私は決して優劣をつけたいのではありません。どちらにも魅力はあり、あなたがより魅力を感じるのはどちらかと言う問題なのです。今回の記事が、事業所を選ぶ際の助けになれば幸いです。

チビ

チビ

大学生の時に、広汎性発達障害であると診断され、数年後の診断では自閉症スペクトラム障害と診断されています。今は、就労移行支援事業所で、就職に向けて様々な訓練を受けています。拙い文章ではありますが、皆さんのヒントになれば幸いです。

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