和歌山のゲストハウスが開始した「オンライン宿泊」とは

暮らし

和歌山県は東牟婁(ひがしむろ)郡那智勝浦町のゲストハウス「WhyKumano Hostel & Café Bar(以下、WhyKumano)」では、4月6日より「オンライン宿泊」というサービスを開始しております。コロナ禍に伴う自粛によって宿泊業界は一時休業を強いられており、WhyKumanoもその一つでした。

Webシステムを活用して「仮想宿泊体験」を提供するシステムなのですが、具体的にはどのような流れで「オンライン宿泊」が行われるのでしょうか。

家にいながら旅の気分を

勿論、実際にゲストハウスで寝泊まりする訳ではありません。Web会議システム「Zoom」と写真共有サービス「Livecanvas」を使い、ゲストハウスを回ったりスタッフと交流したり、ほど近い熊野の観光地を紹介して貰ったりして「旅先での出会い」を仮想体験します。

サービスの利用は1日あたり6~7名を定員としており、個別の「宿泊客」との交流も可能です。料金は1名につき1泊1000円(支払方法は銀行振り込みかPayPayかPayPalの3種)で、「いつか熊野で再会し、リアルで乾杯しましょう!」というメッセージを込めてドリンクチケットもついてきます。ドリンクチケットは店舗再開後に実際のゲストハウスで使用します。

「オンライン宿泊」を思いついたきっかけは、予約をキャンセルした宿泊客たちの「本当は泊まりたかった」という無念を実感したことです。ゲストハウス運営として旅の楽しみに「旅先の出会い」があると信じるスタッフ一同により、旅の気分や交流だけでも届けるべく「オンライン宿泊」が開始されました。

オンライン宿泊の流れ

まず予約はWhyKumanoのFacebookもしくはInstagramのアカウントが受け付けております。希望日の予約が確定したら、その日の18時までにZoomのURLを送信されます。

チェックインは予約日の20時、Zoom内で行います。スタッフがゲスト目線のカメラを携え、ゲストハウス内をLIVEで案内します。その後仮想ラウンジへWeb会議の形式で集合し、画面越しに乾杯しながら他宿泊客との交流を行います。

翌朝のチェックアウトでは、ゲストハウスの朝と熊野エリアの魅力を5分で伝えるショートムービー「This is Kumano」を届けながら見送ります。ここまでがオンライン宿泊の流れで、すべて在宅のまま仮想宿泊体験が進んでいきます。

実店舗の再開後に使えるドリンクチケットも届きます。自粛が解かれ元通り旅行できるようになった暁には、現実のWhyKumanoで乾杯しましょう。

障害を持つ方でも気軽に宿泊体験

障害のために移動が難しい等、なかなか旅行に行けない方も手軽に旅行気分を味わえるという点にも注目したいです。

公式サイト

WhyKumano公式ページ
https://www.whykumano.com

障害者ドットコムニュース編集部

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