「不自由なのはカラダだけ」妥協しない生き方を目指して〜ata Alliance 代表 中岡亜希さん

エンタメ

今回紹介するのは中岡亜希さんです。中岡さんは夢だった日本航空の国際線客室乗務員として仕事していた中、「遠位型ミオパチー」という進行性の難病の告知を受けました。やがては寝たきりになるだろうと宣告されましたが、「絶望も、希望も、結局自分の心が決めること。障がい者として生きるのでではなく自立した、ひとりの人間として生きてゆきたい。」という思いから、一般社団法人ata Allianceを立ち上げ、活動を何年も行ってきました。その内容についてお知らせします。

ata Allianceとは



ata Allianceは、身体が不自由な人や、大自然を楽しむことを諦めてしまっていた方が、家族や友人達と一緒にスキー、登山、木登り、釣り、キャンプ、マラソン、海遊びなど、大自然を思いきり満喫できるような活動をしています。アウトドアのようなバリアフリー環境が整わない場所でも、専門性の高い機材と技術で、障がいがある方の状況・状態に適応したスポーツ・アクティビティーを提供しています。

ata Alliance 公式ページ:http://www.ata.tours


JALやクラブツーリズムとのコラボも



JALとクラブツーリズムと提携することで、全ての方が楽しめる、そんな旅行プランも企画されています。「お身体の不自由なお客さまにも、ご家族と一緒にご旅行を存分に楽しんでいただきたい」との想いから、ata Allianceが提供するデュアルスキー(着座式スキー)体験を組み込んだ、冬の北海道の魅力を満喫いただけるツアーが行われています。

日本航空(JAL)のプレスリリース:http://press.jal.co.jp/


アイディアでものづくり



中岡さんの活動はアウトドアだけではありません。中岡さんが福祉の世界で感じたのは福祉機器が ” 便利なだけの高額商品 ” であり絶望的なほど ” 地味 ” だということ。「使えるもの = 欲しいものではない」と気づいてから、最先端の考え方や発想、技術で福祉機器などを紹介するドイツの国際福祉機器展(リハケア2009)を尋ねたのがきっかけとなり、プロのデザイナーや最新のテクノロジーを持つ企業などと協働しながらものづくりを行うプロジェクトを始めています。ドイツで見たような「いかに人生を楽しむか」という気持ちをもとに、目に留まるもの全てが彩り鮮やかで、すぐにでも欲しいと思えるデザイン性を追求されています。


クラウドファンディングで思いを一つに



インターネットを通じて、人々に比較的少額の資金提供を呼びかけるクラウドファンディングを始められました。期間は65日間で2,000,000円達成という大きな挑戦です。支援金は・商品の製造費・販促用の印刷物 ・営業経費等に使われます。使える自分のすべての能力を出し切り、全力で仕事に打ち込みたい。そして、人生を豊かに生きたい。そんな中岡さんの思いに共感された方は、是非寄附にご協力お願いします。

障害がある方もない方も、「生き方」について誰もが考えたことがあると思います。よく「何のために生きているのかわからない」という悩みも身近なところで耳にしますが、中岡さんを含め多くの方が自ら積極的に社会に働きかけているのを見て、人間は「何のために生きるのかを問う」存在というより、「どのように生きるのかを問われている」存在なのではないかなと思います。今自分がしたいこと・できることに打ち込むことが、人生を豊かにするための秘訣なのかもしれません。

クラウドファンディング Ready for のページ:https://readyfor.jp/projects/sou

障害者ドットコムニュース編集部

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「福祉をもっとわかりやすく!使いやすく!楽しく!」をモットーに、障害・病気をもつ方の仕事や暮らしに関する最新ニュースやコラムなどを発信していきます。
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