心の居場所の大切さ~精神障害者の僕を暗闇から助けくれた人たちの存在

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出典:https://unsplash.com

僕は今大阪にある就労移行支援の事業所に通い、訓練を受けながら社会復帰を目指して一歩ずつ歩んでいますが、通いだしてから確実に起きた変化があります。それは僕にとっての心の居場所ができたことです。

これまで暗闇に居たときは、どこにいてても常に自分だけが違う世界に居てる感覚になっていたので、考え方、物の見方がとても暗くなり生きているということが苦痛でしかありませんでした。前職の会社をやめ、自分でもこんな状態で働くなんて到底無理だとわかりながらも、また仕事をしなくてはいけないという強迫観念から仕事を探し続けていました。

そんなある日、精神障害者でも働く道はないものかとふと思い、検索ワードに《うつ病 仕事》と打ち込んでみました。すると検索画面に現在通っている事業所が出てきたのです。それまで就労移行支援なんて言葉も知りませんでしたし、サイト内で情報を見たときは正直意味が全然わかりませんでした。僕は障害をもった人を雇ってくれる会社を探していたので、自分が思っていたのとは違うと感じました。しかしもうその時は誰かに助けを求めたい一心でしたし、障害をもった人の仕事に関係する事には間違いなかったので、詳しく知りたいと思い直ぐに電話をかけました。そしたら訓練を通して社会復帰をサポートをしてくれるとの事でしたので仕事を探すことは一旦辞めて、サポートを受けながら仕事を探すことに決めました。これが僕の就労移行支援事業所との出会いでした。

始めは自分の今の状態の聞き取りがあり、その後決められた日数の体験を終え、無事本格的な通所が始まりました。ところがいきなり壁にぶち当たりました。事業所に行って、そこで何をしていいのか全くわからないのです。周りの人達はもくもくとなにかしているのに、自分は一体なにをしているのだろう、次第にこのまま本当に就職出来るのだろうかという思いから焦りはじめました。

しかし、そんなぼくを助けてくれたのはスタッフの人達でした。些細な困りごとでも親身に相談に乗ってくれ、絶対に大丈夫だからと毎回励ましてくれます。このことが僕が安心感を取り戻せた一つの要因になっています。

また、事業所に通いに来られている他のメンバーさんの存在も大きいです。皆それぞれ病名は違い、悩みの種は違うかもしれませんが、皆この事業所から社会復帰を目指していると思うと、自分ひとりが困り苦しんでいるんじゃないと思え、気持ちが落ち着きました。そして徐々に自分がなにをしていきたいのか訓練を通して見え始めてきました。さらに、仲の良いメンバーさんもできて、今はむしろ事業所に通うことが楽しくなっています。今企業での実習もさせてもらっていて、これからさらに就職に向けての取組みが始まりますが、スタッフの方はじめメンバーさんの力を借りてこれからも頑張っていきたいと感じています。

これらを通して自分の居場所があるというのはとても大切なんだと認識できました。社会と関わることが怖く生きることが嫌になっていた僕を励ましてくれ、生きる希望を与えてくれたみなさん、ありがとうございます。

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1985年3月8日、広島生まれ大阪育ち。高等学校卒業。バツイチ現在独身、7歳の娘と5歳の息子がいます(別居)。これまでに、競走馬の厩務員、障害者福祉施設での支援員、製造業の仕事を経験。障害者福祉施設の仕事に就いて間もなく精神疾患(双極性障害Ⅰ型・不安障害)に罹る。そこから仕事に就いては辞めるを繰り返す。現在は休職中で、支援機関を活用して社会復帰を目指す。趣味はサッカー、フットサル、スケートボードなどですが、基本アクティブで多趣味です。自分の経験してきた事を活かし、同じ悩みを持つ人達やその他の人達に対しても幸せに繋がる活動が出来ればいいなと考えています。

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