発達障害でも大手3社から内定 ~元人事から聞いた面接術
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前回は、資格やAIを活用して書類選考を突破する方法について書きました。
その方法を活用したおかげで、私は書類選考を通過し、面接に進むことができました。
発達障害のある多くの方が苦手に感じる面接ですが、私はある方法を使ったことで、大学時代には大手2社、今回の転職活動では大手1社から内定をもらうことができました。
では、その方法とは一体何でしょうか。
今回は、
・面接で障害がバレてしまう!?
・元大手企業人事から教わった面接術
・AIを活用した面接対策
ついても紹介していきたいと思います。
発達障害の就職活動に関心のある方は、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
①面接で障害がバレてしまう!?
特にASDのある高学歴の発達障害の方は、書類選考は通過できるのに、面接になるとなぜか落ちてしまうという経験をされた方も多いのではないでしょうか。
実際、私も大学で就活をしていた際、書類選考は通過するのに面接になると落ちてしまうことがありました。
では、なぜそうなるのでしょうか。私が考えた結論は、面接で「発達障害バレ」をしてしまっているからではないか、ということです。
面接は1対1で話す場なので、健常者と話し方や動き方が違うと、その違いが目立ち、違和感として受け取られてしまいます。
その結果、「なんだか変」「怖い」と思われ、落とされてしまうのだと思います。
悲しいことに、多くの企業では発達障害のある人を「トラブルを起こす可能性がある」と考え、避ける傾向があります。
そのため、面接を受ける際には「発達障害バレ」を防ぐことが重要です。
②元大手企業人事から教わった面接術
大学で就活をしていた時、自分が落ちる原因は面接で「発達障害バレ」しているからではないか……そのことに気が付きました。
しかし私はどう対策を取ればよいか分かりませんでした。
自分としては普通に丁寧な口調で話して礼儀正しく面接を受けているだけだったので何が変なのか分からなかったからです。
そこで大手企業で人事をしていた経験のある母にアドバイスをもらいました。
彼女は私生活ではちょっと常識外れでしたが仕事は出来る人でした。
そんな母に「発達障害とバレないように私の何が変なのか見てほしい」と頼んだのです。
すると以下3つの点を指摘されました。
1見た目
私は大学生の時に留学していたこともあり、美の基準が完全に海外寄りになっていました。
そのため、海外で「礼儀正しく美しい」とされる、前髪なしのオールバックポニーテールに派手なメイクで面接に臨んでいたのです。
しかし、母から「そのような見た目の日本人は少なく、第一印象で違和感を与えてしまう」と指摘されました。
そこで、まずは髪型とメイクを、日本の「就活用」のものに変えました。
男性の場合は、美容院で「眉を整えて、就活用の髪型にしてください」と頼むと良いかもしれません。
元人事の母によると、面接はほとんど第一印象で決まるため、見た目は「違和感を与えず、周りに溶け込めるもの」にするのが良いとのことです。
2話し方
私は、面接では志望動機などを間違えずにスラスラ話すことが重要だと思っていました。そのため、それらを完璧に覚えて読み上げるように伝えていたのです。
しかし、元人事の母によると、その方法は「まずい」そうです。面接は演説をする場ではないからです。
例えば、悪い例としては
「私が御社を志望したのは、今の教育業界があまりにも―だけに重きを置いているからです。それが子供にとって正しいことか疑問を持ち―」
のように、志望動機を演説するようにまくしたてる話し方です。
一方、良い例は
「この業界を志望したのは―がきっかけだったんですよ。どうして―がないのかな?もっとこうしたら―の課題を解決できるんじゃないかなって。それで―を見て、それがきっかけでやってみようと思えたんです。」
のように、相手の反応を見ながら会話をするように伝えることです。
また、面接官から会社の方針について説明を受けた際には
「お話を聞いて―がすごくいいなと思いました。私も―なので、その点はとても合っているなと感じました」
のように反応することで、一方的な演説ではなく「会話」を意識することが大切だそうです。
この方法は非常に役に立ちました。
大学時代、最初は面接でほぼ全敗の状態だった私ですが、この話し方を身につけたことで最終的に2つの業界最大手の会社から内定をもらうことができました。
3態度
私は「礼儀正しい態度こそ、人に好かれる最短の方法」だと考えていました。
そのため、就活用の面接ビデオを見て、その動きを完全に再現することが正しいと思っていたのです。
また、軍隊のようにハキハキと大きな声で話すのが礼儀正しいと考えていました。
しかし、元人事の母によると、その態度は健常者から見ると少し怖く映るそうです。
なぜなら、会社は軍隊ではないからです。
例えば、褒められた時も
「はい!ありがとうございます!」と礼儀正しくハキハキ返すより、
「本当ですか。ありがとうございますー。もう―さんが手伝ってくれたおかげなんですよ」
のように、柔らかく親しみやすく返す方が良いとのことです。
この「柔らかい態度と話し方」を身につけてから、私は人から「変わっているね」と言われることが減りました。
このように、発達障害のある人がクローズで面接を受ける際には、「発達障害バレ」を防ぐために、上で紹介したような方法で健常者に擬態することが大切です。
③AIを活用した面接対策
大学時代に就活をした際には上記の方法で面接を乗り切り大手企業から内定をもらいました。
しかし今回は、上記の方法に加えて心強い味方が私を助けてくれました。
それがAIです。
私はあまり賢い方ではないので、話しているうちに自分でも何を言いたいのか分からなくなることがあります。そのため、面接では事前の準備が欠かせませんでした。
最初に私は、無料版のChatGPTを使って次のような方法で面接対策を行いました。
• 志望動機などを箇条書きでまとめ、それを面接用に文章化してもらう
• 文章を読んで、自分が言いたいことの大体の流れを掴む
• ChatGPTに「面接の練習をしたい」と伝え、質問してもらい、それに答える
• 面接練習で予想外の質問を受けたらメモし、再度ChatGPTと相談して解答を考える
この方法で、私は面接を突破し大手企業から内定をもらうことが出来ました。
今のAIは、面接の原稿作成から練習まで何でもサポートしてくれるので、活用しない手はないと思います。
4まとめ
今回、私は転職のための就活を行いました。
大学時代の就活と比べると、今回はAIがあったおかげで、よりスムーズに就活を進めることができました。
一般的に、発達障害をクローズにして就活を行うのは難しいと言われています。
適性検査や面接など、さまざまな場面で発達障害がバレてしまうことがあり、バレると「面倒な人材」と見なされ落とされるなど、さまざまなハンディがあります。
しかし、私たちは事前に対策を練ることで、こうした差別やハンディを乗り越えることができると思います。
発達障害の皆さんの面接がうまくいくことを、心から願っています。
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