『統合失調症を患い早20年~第7回~ヘルパーさんの移動支援を利用して』

統合失調症

統合失調症を患い早20年

こんにちは、かのんです。

今回はヘルパーさんについてもらって移動支援を利用していた時のことをお話ししていこうと思います。

ヘルパーさんの利用は、こちらも退院後に病院の勧めで、ひきこもりだった私が「外出する為にヘルパーさんを利用してはどうか?」ということで、こちらも院内で調べてもらって1つの事業所さんに担当してもらうことになりました。

私は大体約14年前位から約9年の間。事業所は色々と変わりましたが、ヘルパーさんの移動支援を利用していました。

今現在2025年から数えると約5~6年前まで利用していたことになります。

最初の事業所さんで、1番最初についてもらったヘルパーさんはそんなに長い間ではなく、1つの事業所さんを利用している間にも、ヘルパーさんは何名か交代しました。
利用時間は約1時間。

週に2回、付き添ってもらって散歩をしていました。

私は病気を患って以来、1人で外に出るということが本当に怖くて仕方がありませんでした。通りすがりの人に「きしょい」と言われた。と、本当に聞こえてくるのです。今ではその時の事は実際に言われたのか、幻聴だったのかは判断つきませんが、幻聴は本当に『言われた』と認識出来るくらい、聞こえたと思えるのです。

なので1人で外出するときに、何が怖かったかと言うと、人が怖かったのです。

外の音も怖かったですし、今では誰も私の事はいちいち観ていと思えるようになってきましたが、その当時は外に出るだけで、人から攻撃されるのではないか?と脳が思い込み、外に出るのが怖くて仕方ありませんでした。

今、脳がと言ったのですが、統合失調症は脳のドパミンが活動異常を起こしている病気という認識をされているようです。ドパミン以外にもセロトニンという脳の伝達物質も複雑に関連していると、近年では分かって来たようです。他にも前頭葉が委縮して認知機能が低下しているという症状も現れるようです。

話を戻します。
移動支援でヘルパーさんについてもらって2人で外出するとなった時。

私は運動不足もあったので、1時間歩くというのはかなりの運動になりました。

最初はヘルパーさんとは初めましてで緊張もしましたが、歩きながら話ていると最初はたどたどしかったかもしれませんが、段々と楽しく会話しながら散歩することが出来るようになりました。
最初の事業所では、数年付き添ってくださったヘルパーさんがいらして、その方とは好きな音楽や、アーティストのお話で良く盛り上がっていました。

本当に話ながら歩いていると1時間はあっという間に過ぎていきました。

他にも、事業所さん独自に土日にヘルパーさんと利用者さんとでカラオケに行ったり、どこかへ皆で出かけるというイベントにも参加したりしました。

その時はやはり1人で外出は出来なかったのですが、段々と外へ出かけるのが楽しいな、というのと、人とお話するのが楽しいなという様に思えてきていました。

このヘルパーさんの利用をきっかけに、私は1人でなんと、今でいう推し活で好きなアーティストさんのライブを観に行ったりも出来るようになったのです。

これは想像以上に進歩したことでした。

ですが、何とかライブには行って帰ってこれたものの、それは年に数回だけで、日常生活では病院へ行くのとGWを利用するのとヘルパーさんと週2回散歩に行くという外出だけで体力がいつも限界でしたし、日常的に1人での外出が出来ないままでした。

そして家の中ではというと、やはりしんどくてまだまだこの頃はわーわーとなっている時が多々あったのです。

この頃、通院中は今もそうですが、ノートに色々とあったことを書いていて、それを主治医の先生やカウンセラーの先生に聞いてもらって、診察とカウンセリングをしてもらうということをしていました。

今でもこの頃のノートは残っています。

少し見返してみただけでも、特に2014年~2019頃は(この間にも色々とあったのですが)頭が混乱状態だなあ……という様子がうかがえます。

次回以降はヘルパーさんを利用していた出来事の続きや、その混乱状態の様子をお伝え出来ればいいなと思います。

統合失調症を患い早20年

かのん

かのん

20代前半の大学生の頃に精神科を受診。統合失調症と診断される。統合失調症の中でも、不安障害やPTSDなど症状は多岐に渡る。GW(グループワーク)や、地域活動支援センターなどを利用し、紆余曲折を経て現在就労継続支援B型へと通所と在宅を併せての利用の運びとなった。
創作が好きでイラストや漫画を描いたり、小説を書くことを趣味としている。

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