『統合失調症を患い早20年~第6回~GW(グループワーク)に通ってみて』
統合失調症
こんにちは、かのんです。
今回は前回の任意入院後に、GW(グループワーク)を実際に利用していた時のことをお話ししていこうと思います。
私はGWの方は、退院後に数年利用させていただき、その後色々とあって間が空いて。回数はまばらになりましたが、コロナ禍以前までは時たま利用させていただいていました。そしてコロナ禍以降の2023年に数回利用させていただいています。
さらに今の就労継続支援B型へ通う運びとなった際(2024年)に、GWの職員さんに相談して色々と助けていただいたりもしました。
その話はまた別の機会にお話しするとして、今回はGWを利用していた時のことをお伝えしようと思います。
病院の方からの紹介で、GWを利用させていただくことになったのですが、その当時と今とでは私の地域ではGWの形態も様変わりしています。
最初に利用し始めた際(今から約14年前)は、週1回開かれていましたが、今では月1回だけ開かれています。
その週1回通っていた時のお話しをこれからしていこうと思います。
週1回通っていた時、最初の頃私は母に車で送り迎えしてもらっていました。
内容は1か月のうちに様々なことが行われていました。
カラオケや、アニマルセラピー、調理実習や、音楽の先生が来たりしてみんなでレクリエーションを楽しむ。年1回の郊外学習や、梅見に行ったり、そしてSST。
私が通っていた時のGWには担当の職員さんが2人いらして、1人が取り仕切り、1人が補佐の役割で参加している皆さんをまとめていらっしゃいました。
私はこのGWを通して、色々なレクリエーションを楽しむことが出来ました。
学生時代からは考えられないことでしたが、人前で歌うカラオケも好きでしたし、めったにない内容でしたがアニマルセラピーで可愛らしいワンちゃんたちと触れ合えるのも凄く癒される時間でした。調理実習は、学校さながらの調理実習室があり、そこで参加者がグループに分かれ、栄養士さんのもと、料理を作って食べるということをしていました。その時作って一番覚えているのはお鍋です。お鍋を皆で作って食べたのは美味しかったです。音楽の先生がレクリエーションをして下さるのも楽しかったです。先生の持ってきたCDに合わせて、皆で楽器を使って音を鳴らしてリズムをとったり、演奏したり。歌を唄ったりもしました。そのレクリエーションの最後にいつも、大きな1枚の布でバルーンを作ります。皆で布の端を持って広げて、ふわっと中に空気が入るように上へ下へと持ち上げながら、最後は手を放してすーっと飛んでいく様を見たりしていました。参加していた皆さんも和気あいあいとしていて、笑顔を見れる回数が凄く多かったです。
SSTでは前半は簡単なしりとりや連想ゲームから始まり、軽い運動をしたり、ミニゲームで遊んだり。後半は皆の悩みや、これについて話したいという議題をSSTの先生がホワイトボードに書きながら、皆で意見を言い合うということをしていました。
私はひっこみじあんで、人と話をするのが凄く苦手でした。ですがこのGWに参加したことにより、本来の。実はおしゃべり好きだった自分がにょきにょきと現れたのです。
GWに参加していらっしゃる皆さんは、もちろん全員何らかの病気を抱えた方です。
その皆さんに混ざって、色々とコミュニケーションを取りながら、何かに取り組むという時間は、私にとって凄く重要で1つの分岐点のようでした。
まさかの『人と話すのがめっちゃ楽しい!』という状態になれたのです。
子供の頃の私。小学校に入る前の自分は、本当はおしゃべりだったのを思い出したようでした。
何よりこのGWに参加することが、『守られた空間』というのも、非常に大きいことだと思います。他人同士で攻撃しない。と、私が思えたからこそ、楽しい雰囲気で参加出来たのだと思います。
ただ、私は人との距離感を掴むのが苦手な為、利用者さんと距離が近くなりすぎて上手くいかないこともありました。
GWに参加して、私には数人、GW以外でも遊べる方が出来ました。
残念ながら皆さん、今では疎遠になっていますが、楽しいひと時を過ごせたことは今でも忘れていません。
そんな友達が出来て、楽しい時間を過ごせたことは、私にとって前向きになれる1つのきっかけでもありました。
今日はGWに参加して変化したことをお話ししました。
また次回もよろしくお願いします。
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