突発性難聴とは?誰でもなるの?
暮らし その他の障害・病気最近よく耳にする突発性難聴。ある日突然耳が聞こえなくなるって、いったいどんな病気なのでしょうか。突発性と名前がついているだけに、突然起こる病気であることは想像できるのですが…。そこで、突発性難聴の詳しい症状や受診のタイミング、治療法など調べて解説していきます。
突発性難聴とは?
読んで字の如く、ある日突然、明らかな原因もなく耳が聞こえなくなる、もしくは聞こえにくくなるといった原因不明の病気です。片側の耳に起きる場合が多く、両耳に起こることはごく稀です。前の日までは何の異常もなかったのに、突然テレビの音が聞こえにくくなったり、あるいは電話などの音が急に聞こえなくなるなど、前触れなく起こるのです。また、前兆として、耳が詰まったように感じる、耳鳴り、めまい、吐き気などを伴う場合も多く、突発性難聴と気づかない場合もあります。
一般的に30代〜60代に多いと言われていますが、特に50代が多く、子どもから高齢者まで発症しており、男女差もほとんどありません。ストレスや過労、睡眠不足、糖尿病などがあると発症しやすいことがわかっています。
症状は?
症状の程度には個人差があり、「何だかいつもと違う、聞こえづらい」など軽症の方もいれば、「ほとんど聞こえない」など重症の方もいらっしゃいます。耳鳴りやめまい、ふらつき、吐き気など一緒に発症することもあります。
主な症状は次の通りです。
・耳閉感(耳が詰まっている感じ、水が入っているような感じ)
・耳鳴り
・圧迫感
・音が耳障り
・音がダブって聞こえる、響く
・エコーがかかったように聞こえる
・めまい(前兆、もしくは発症後1回のみ)
・めまいに伴う、吐き気や嘔吐
病院へはいつ行く?
突発性難聴は緊急対応が必要な病気です。基本的に自然治癒しない病気なのです。聞こえ方がおかしい、耳に異変を感じると思ったら、すぐに耳鼻咽喉科を受診してください。体調の変化としては、聞こえ方の変化や違和感、もしくは、めまい(吐き気、嘔吐)を併発するのみで他の症状があまりない事から、「しばらく様子を見よう」と考えるかもしれません。しかし、時間が経てば経つほど、治る可能性は減っていきます。突発性難聴は、早期に治療を開始するのことが最も大事です。治療までにかかった時間によって、治癒率が変わってくるからです。症状が出てから48時間以内に治療を開始すれば、治癒する見込みは高くなりますが、2週間以上放置していた場合、治らないといった可能性が高くなってしまいます。
治療法や、予防法は?
治療法
安静にすることはもちろんですが、内服や点滴でステロイド(副腎皮質ホルモン)などの薬物治療が基本となりますし、血管拡張薬、血液粘度低下薬、ビタミン薬なども併用します。軽症の場合は、外来通院でも治療はできますが、中・重度の症状の場合、入院が必要となってきます。また、糖尿病の方は、ステロイド剤により血糖値が上昇し、糖尿病の悪化を招くことがありますので、併せて血糖値コントロールを行う必要があります。
予防法
突発性難聴の原因は、まだはっきりとしていません。一説としては、ストレスが挙げられます。ストレスをため込まない生活をするのが、突発性難聴だけでなく、他の病気にも対処できる予防法になります。栄養バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠など毎日の生活リズムを整えることが大事です。
少しでも聞こえにくいなどの症状があれば、すぐに耳鼻咽喉科を受診して下さい。突発性難聴の場合は、緊急を要します。例え違ったとしても、他の病気が見つかるかもしれません。自己判断せず、受診をして、安心を得るのがストレス回避にもつながります。早期発見、早期治療はどんな病気においても、重要なことだと感じました。
参考文献
e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp
eo健康
https://eonet.jp
https://eonet.jp
きこえのお助け隊
https://kikoe.ne.jp
ながくら耳鼻咽喉科アレルギークリニック
https://nagakura-ac.com
ダイヤモンドオンライン
https://diamond.jp
その他の障害・病気