ギャンブル依存症をご存知ですか?①〜依存症の定義について

依存症 エンタメ

ギャンブル依存症は、「意思が弱い」「本人の問題」だと思われがちですが、アルコールや薬物と一緒で、WHO(世界保健機関)が認定する、れっきとした病気です。残念ながら日本はギャンブル依存症と言われている人の割合が世界でも突出しています。

日本のギャンブル依存症

一説には日本のギャンブル依存の人の数は成人人口の4.8%である536万人にも上ると言われています。この数字は世界3位というとても大きな数字です。また、パチンコ、スロットもEGM(ギャンブル用電子的ゲーム機械)であることから、全世界のギャンブル機の約60%が日本に存在するさえ言われています。

なぜ、このような事になっているのでしょうか?それは、パチンコなどは政府見解ではあくまで遊戯となっているからです。ゲームセンターのコインゲームと同じ立ち位置としているのです。

ギャンブル依存症になりやすい人・なりにくい人は?

一口にギャンブルと言っても、大半の人は宝くじや競馬など適度に楽しんでいる人が大勢を占めていると思います。しかし、遊びの範囲で満足できず、のめり込んでしまう人がいます。これが依存症の入り口です。依存症の多くが過去に一度「大勝ち」した経験を持っています。いわゆるビギナーズラックです。その達成感から、ズブズブと泥沼にはまるようにのめり込んでしてしまうのです。また近年、社会問題になっているスマホゲームの「ガチャ」などへの過剰な課金もギャンブル依存症と言えます。

以下のチェック項目に当てはまる人は要注意です。

・「このままではいけない」という意識がある
・ギャンブルのために会社や学校を休みことがある
・「やめよう」と決心しても止めることができない
・ギャンブルを巡って、家族と口論になる
・景品や馬券など、ギャンブルの証拠を隠す
・ギャンブルのために借金をする
・家族のお金を無断で使ったことがある
・ギャンブルのために万引きなどの、違法行為をしたことがある
・嫌な気分なると、ギャンブルをしたくなる

0から1個の場合、依存症の疑いはあまり考えられせん。しかし、心配であれば早めに医療機関に相談しましょう。

2個から6個の場合、依存症の可能性があります。深刻な問題が起きる前に、医療機関への受診を検討しましょう。

7個以上の場合、ほぼ確実にギャンブル依存症です。あなた一人だけの問題ではなくなっています。家族の協力のもと、医療機関や相談機関などに通って、治療に専念することをお勧めします。

また、こんな生活になっていたら要注意です。「負けた分を取り返すまで、賭け続ける」「負けたのに勝った」と嘘を言う。予定の金額より多くのお金を使ってしまう。勝ちだすと、「もっと勝てる」と考えてしまう、負けた次の日に負けた分を取り戻す為にギャンブルに通ってしまう。これらもまた危険な兆候です。医療機関に相談することを強くお勧めします

依存症になるリスク要因

では、どういった方がギャンブル依存症になりやすいのでしょうか?一般的にリスク要因として次のようなものが挙げられます。「性別は男性」「10代から40代」「性格は負けず嫌いで衝動性が高い」「環境は時間やお金の調整がしやすく、いつでもギャンブルが出来る」「アルコール依存やニコチン依存・うつ病など心の病気がある人」

逆に「落ち着いた性格」「心の病気がない」「中高年の女性」「お金が自由に使えない」という方が、発症しにくいと言われています。

次回以降、依存症の治療法や、自覚がなくギャンブル依存症になってしまった人の経験談を書いていきます。

▶︎続きのページ:ギャンブル依存症をご存知ですか?②〜依存症のメカニズムと治療法

参考文献

ギャンブル依存症から抜け出す本 監修者 樋口進

【現代ビジネス〜「世界一ギャンブル依存症が多い」この国でカジノが失敗する理由】
https://gendai.ismedia.jp

tkbn

tkbn

40代男性。30代半ばでうつ病を発症。40代になって発達障害の疑いありと診断される。就労支援機関で自分の特性について学び、最後の就活を終えコラムを書いています。趣味は鉱石収集。年2回大阪・京都で行わるミネラルショーや即売会に行って、気に入ったものをコレクションするのが楽しみですが、部屋で飾る場所が無くなっているのが最近の悩みです。

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