パーキンソン病とは?

身体障害 その他の障害・病気

出典:Photo by Kinga Cichewicz on Unsplash

パーキンソン病とは進行性の神経変性疾患です。手足のこわばり、震えから始まり、進行すると寝たきりになることもあります。

一般的に中高年に発症が多いとされています。最初はかすかな症状で始まり、ゆっくりと進行していく病気です。40歳以下で発症する場合、若年性パーキンソン病と呼ばれます。若いときに発症した人の中には、遺伝子に異常があることがわかっています。

また、高齢者になると、加齢によってパーキンソン病とよく似た症状が起き、診断が困難になる場合があります。

パーキンソン病の症状

代表的な症状としては、手足が震え、こわばりや、動きが緩慢になったり、筋肉の硬直、体のバランスが悪くなって、傾いたり転びやすくなるなどが挙げられます。また、他の症状に次のようなものがあります。

・筋肉痛と疲労が起こる
・日常的な動作が困難になる
・文字を書くときに震える
・顔の表情が乏しくなる
・嚥下障害で、物を飲み込むことに支障がでる(よだれやむせる)
・不眠症
・排尿遅延
・便秘
・起立性低血圧
・脂漏性皮膚炎
・認知症
・加速歩行
・臭覚の低下

これらの症状が重症化すると、最悪の場合、寝たきりになります。

パーキンソン病の原因

パーキンソン病患者は大脳基底核中の「線条体」という場所のドーパミンが、非常に少ないことがわかっています。脳内の細胞が減少することにより、必要な量のドーパミンが作られなくなります。このドーパミンの減少が原因になり、パーキンソン病が起っていると考えられています。しかし、パーキンソン病は不明な点が多く、完全には解明されていません。根治する薬も今のところありません。現在のところ、初期症状での有効な治療方法は、病気の進行を遅らせる薬物治療になります。

パーキンソン病の予防

パーキンソン病は以下の方法で予防できると考えられています。

運動 運動は筋肉の衰えを防ぐだけでなく、ドーパミンの増加も期待できます。

ドーパミンを増やす 本人が「楽しい」と思うこと(例えば趣味など)をすることでドーパミンを増やすことが期待できます。また、大豆やアーモンドなどに含まれる「チロシン」はドーパミンをはじめとした神経伝達物質の原料です。積極的に摂取しましょう。

おわりに

パーキンソン病は、加齢などで誰でもかかる可能性のある病気です。パーキンソン病は根本的に治すことは今のところ難しいですが、適切な治療を受ければ普通の生活を送ることができます。そのためにも、パーキンソン病の早期発見と治療が大切です。

障害者ドットコムニュース編集部

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