ぬいぐるみも家族!~ぬいぐるみセラピーの効果について
暮らし その他の障害・病気出典:Photo by MChe Lee on Unsplash
皆さんは「ぬいぐるみセラピー」というものをご存知ですか?「ぬいぐるみは子供が持つもの」という印象がありますが、実はそうではありません。大人にとっても癒し効果あるのです。
体験談として、私にとってぬいぐるみがどんな存在かということと、どんな効果があったのかを紹介していきたいと思います。
ぬいぐるみセラピーとは
ぬいぐるみセラピーとは「ぬいぐるみ」をつかって心を癒すことです。その効果は「自分の感情を吐き出すことができる」「癒される」「いつの間にかためこんでいた感情に気付くことができる」といったものです。では、「ぬいぐるみセラピー」をするにはどうすればいいのでしょうか?
まず、自分の好きなぬいぐるみを用意します。その子を「眺めたり」「触れたり」「抱きしめたり」または「話しかけたり」といった風にぬいぐるみと色々なコミュニケーションをします。これだけでいいのです。
私の大切なぬいぐるみについて
私には高校生のころから今にいたるまで、名前をつけてずっと大切にしているクマのぬいぐるみがいます。大きさは高さ20㎝くらいで横幅も両手の手のひらに乗るくらい、毛の長さは1㎝くらいの、ぬいぐるみとしてはかなり小さなサイズです。
初めて見た瞬間、あまりの愛らしさにひとめぼれして、思わず心の中で「うちの子になる?」と聞いたら、かわいくて大きな目を輝かせて「なる!」と答えてくれたような気がしました。残念ながら抱きしめるには小さすぎるのですが、持ち運びやすくカバンにも余裕で入るので一緒に旅行に行ったり、花火を見たり、こっそり学校に連れて行ったりしたこともありました。
私だけではなく色々な人に愛される子で、初めてその子を見た友人が、あまりのかわいらしさにキスしようとしたのを慌てて止めたというエピソードもあります。
ぬいぐるみセラピーの効果について
私はクマのぬいぐるみに話しかけるのが習慣になっています。
朝、起きたときは「おはよう」、外に出かけるときは「いってきます」、帰ってきたら「ただいま」、寝る前は「おやすみ」声こそ聞こえませんが、言葉をかけるたびに応えてくれています。柔らかくてフワフワな手触りは、日々の疲れや悩み、孤独感をふきとばしてくれます。
また、どんな自分であっても受け入れてくれるので気をつかわず、ありのままの自分でいれます。
他にも苦手なホラーを知らずに見てしまったときなども、その子がそばで怖い気持ちを和らげてくれ、独りではないという安心感をくれます。
幼い頃は親が買ってくれたパンダのぬいぐるみを抱いて寝ていたのですが、朝起きたときには手元から離れてずいぶん遠くに転がっていました。その記憶があるのでぬいぐるみを傷めないために一緒に寝ることはしていませんが、それ以外は気持ちを上向かせてくれる万能の存在になっています。
いつまでも一緒にいるには
長く一緒にいると、ぬいぐるみの毛が寝てしまうことがありますが、もとのフワフワな毛に戻す方法もあります。犬や猫などの毛を手入れする道具である、スリッカーブラシを使用し、やさしくていねいにブラッシングしてあげてください。どんな素材にも使えるわけではありませんが、フワフワ感が減ってきたと感じたときに、ぜひ試してみてください。
私の場合は触れることよりも、眺めたり、長く保管することの方に重点を置いているため、あまり傷むことはありませんが、それでも毛が寝てしまったりするのでさわり心地を取り戻すためにスリッカーブラシは重宝しています。
最後に
「ぬいぐるみ」なら大切に扱えばお別れもないので、いつまでも一緒にいることができます。私にとってはクマのぬいぐるみは家族同然の存在です。この子がいたから恐怖や不安で眠れない夜も、孤独を感じず、最後の砦として救ってくれました。
あなたもきっと自分だけのぬいぐるみを見つけたら、同じような気持ちになると思います。
ぬいぐるみセラピー、始めてみませんか?
参考文献
【ぬいぐるみ心理学 「ぬいぐるみ療法の真実」をぬいぐるみ心理学の専門家が解説!】
https://waniblog.info/
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