繊細だからこそ感じる、好きなことを探す〜HSPと、ともに。<vol.61>
その他の障害・病気 暮らしHSPと、ともに。vol.61 <毎月1日連載>
HSPの繊細な感覚。大変なことも多いですが、幸せなこともあります。
例えば、今日は天気が良いな、風が気持ち良いなどでも、幸せを感じやすいです。綺麗な景色や絵を観たら、とても心が動かされます。クラシックや繊細な音楽にも感動するし、そこに紅茶でも加わればとても幸せな時間を過ごすことができます。慌ただしい日々が続くと、疲れて引きこもってしまい、誰にも会いたくなくなるなど、とても心を使う繊細なHSPは、自分が元気を取り戻す時間を過ごすことがとても大切です。
それから、味覚で言えば私は、昔から辛いもの、酸っぱい、塩っぱい、甘過ぎるものも苦手でした。わさびも二十歳を超えてから食べるようになりました。祖父と、いとことお寿司を食べている時に、「わさびは毒消しやから食べよ。小さいいとこたちも食べてるよ。」と言われて、食べだしたのです。大好きな祖父の一言がなければ、わさびを食べるようになったのかは、わかりません。今では大好きになりました。辛いカレーも無理です。母が甘口で作ってくれていたからですが、いまだに辛いのは食べられません。もちろん、唐辛子や山椒のピリピリも苦手です。お菓子は好きですが、甘過ぎるものは苦手です。あと、見た目が苦手で食べられないものや、白ごはんが好きなので、何かと混ざるのも苦手です。これは、自閉症スペクトラムの特徴と似ているのかもしれません。繊細な味で食事も楽しめるところは、とても気に入っています。
あと、一番の特徴だと自分で思うのは、人との境界線が薄く感情移入して、他人のことも自分のことのように感じるため、人が傷ついていたり、困っていたり、辛い思いをしているところを見ると、自分も同じように辛く感じるために、いじめなどもしません。今で言う、インターネットの誹謗中傷もしないと思います。ものすごく考えて、文字を発信するからです。HSPばかりなら、SNSもとても優しい世界になるのかなと思います。人に気をつかい疲れやすいのも特徴ですが、いじめなどをしないのはとても良いことだと思います。
また、派手な色も落ち着きがなくなるし、疲れるので苦手です。柔らかい優しい色が私は好きです。ささやかなことに気づいたり、幸せを感じる繊細な感性があって良いこともたくさんあります。いろんな「好き」を見つけてみるのも、ストレスが溜まりやすい繊細さんにとって、生きやすくなる大切なことかもしれません。
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